H.I.P HAYASI INTERNATIONAL PROMOTION

LIVE REPORT

SHUN

「CHANNEL 19」 RELEASE PARTY

2011.11.17 thu at @ 渋谷 CLUB QUATRO
Open 18:00 / Start 19:00

清水翔太の全国ツアーでオープニングを務め話題になったSHUNだが、
その本人の詳細は未だベールに包まれたままだ。
ダンスバトルやライヴに積極的に参加し今回、自身初となる
ワンマンライブが渋谷CLUB QUATTROで行われた。

自分を褒め上げ、相手をけなし落とす―これがHIPHOP界では欠かす事の出来ないフリースタイルというもの。
言葉と言葉の戦い、韻と韻のぶつかり合い、そこで生まれるものは殴り合いのケンカや戦争とかでは無く、いつの間にかお互いをアッパーにさせる目には見えないが心で感じる何かなのだ。
日本語ラップの良さは、リリックが素直にすんなりと入ってくるところではないだろうかと思う。
ラッパーは自分の言葉を使い、自分の言いまわしを使う。いつからかその言葉が誰かの言葉として決まり文句的な要素が定着してしまっていたが、それを変えようとしているのはSHUNをはじめ、今日集まった次世代クルーなのではないだろうか。

雷音が響き、ダンサーとDJが姿を見せ、SEをバックにSHUNの登場、1曲目「JUST DO IT」ではバックダンサーと共にSHUNのダンスも披露され、上下に揺れるオーディエンスの手がヒートアップしていた。
仲間、家族、恋人、色んなつながりを大事にするという事を少し忘れかけている現代に投げかけているのは問いだけでは無く、大事な事を気が付かせてくれる―それがSHUNのリリックの持ち味であり、気付かせてくれるだけでは無く、AFTER SCHOOLのフック“夢も無けりゃ未来も無い別に今が楽しいし悪くない、でも―”この部分で私達にきちんと気付かせてくれている。

「盛り上がる準備は出来てるかー!」レゲエホーンが張り響き、4人のダンサーと1つ1つにキレのあるロッキンを披露。“What’s My Name”のフック部分での大合唱に続き“Summer Time Blue”でのコール&レスポンスが会場をひとつにする。
そして、昨年デビューしたAlice(マクドナルドとソニーミュージックがコラボレーションして開催した日本最大級のオーディション“Voice of McDonald’s 2010”でグランプリを獲得し、「名前をなくした女神」オープニングテーマ「moving on」が話題になり注目を集めた実力派R&Bシンガーソングライター)を迎え“Time-Limit”に繋ぐ。
お互いに腕を組み合いキメ、「不思議の国から来ていただきました!俺、あんまりガツガツいかないタイプなんで今日一緒にやってくれてありがとう」と言うSHUNに対し「嬉しい!ありがとう!」とAlice。少し照れている2人に、会場はあたたかなムードに。
笑顔で手を振り、ステージを去るAliceを見送り、“Winter Love Song”の切ないリリックに乗せバックダンサーとのダンスを披露。

次曲イントロ中で清水翔太が登場し、“One Last Kiss –SHUN Mix-feat.清水翔太”を聴かせてくれた。
翔太の透き通った声に乗せたライムが切なさを増し、リアルな男心を感じ取る事が出来る。
「翔太さんにはずっとお世話になっていて、今日自分のワンマンに来てくれて何百回いっても足りない位嬉しいです」と翔太を送り出したステージで少し照れながらMCを挿み「感謝したいけどあまり喋るの得意じゃないから曲で」と“Thank U”が贈られる。

フック部分で再度大合唱するオーディエンスに対し「ありがとう!」とはにかんだ笑顔を見せ、Sound LuckのACEとHIDEが登場した。
「ラッパーとしてMCバトルに出てACEとHIDEに出会ってひとり孤独を味わったんだけど皆に出会い、この曲を作りました」と“N.E.X.T feat. ACE,HIDE from Sound Luck”のイントロが流れ、マイクリレーが始まる。

本編ラスト曲“Life is Beautiful”、SHUNのフロウに透明感を感じ、ラッパーというイメージが一新した気がする。
「本当にありがとう!」とステージを去ったSHUNに客席から、すぐさま“SHUNコール”が始まる。
アンコールに応え、DJ SHUYAが登場し、“DAY by DAY feat. POCKY,菊丸,ACE&HIDE from Sound Luck,輪入道”が始まる。
ラスタカラーの帽子をかぶったSHUNと共に5人のラッパーが次々と呼び込まれる。

MCバトルの福岡大会で優勝し、この日の為に駆け付けたPOCKY、MCバトルで圧倒的ライミングのセンスを発揮した菊丸、千葉で優勝し、早口でたたみ掛けるスタイルの輪入道、先程も登場したSound LuckのACEとHIDEといった豪華なクルーが揃い、今日の出演者は全員平成生まれとの共通点を持っていたが、全員で同じステージに立つのは初めてだと言う。
しかし、SHUNの初ワンマンという事もあり、一同集結。
初めてライブで披露するとは思えない息の合い方に若さとパワーを感じ、何より菊丸の「生きてる音楽」という言葉にこれからのHIPHOPシーンが楽しみになった。

ここで翔太が再び登場し“Again feat.SHUN”。翔太の響き渡る声に酔いしれ、所々に見られるサイリウムや一人一人の指輪がキラキラと光り華やかさを増していく。

「本当に最後になりました。普段バリバリ大阪弁で喋ってるのに…ほんまにありがとう」と照れながらマイクを握りステージを締めくくるSHUNだったが「えー!じゃなくて、year!が聴きたい!」と“CHANGE THE WORLD”でラストを飾った。
出演者全員がステージに呼ばれ、ピースサインをしながら初ワンマンの余韻を噛み締めているSHUNの肩をHIDEがにぎり、ステージにひとり立ち深々とお辞儀をする姿に沢山の拍手と声援が送られた。

POCKY(BLAZIN HAWKS)の「これからも一緒に頑張ろう」という声や、HIDE(Sound Luck)の「絶対倒す!でも本当に可愛い後輩です」という温かい声が聞けた。

SHUNの初ワンマンとなるステージに駆け付け華を添えたクルーからもオーディエンスからも愛されているSHUNは次へのマイクリレーを始めた。

仲間内だけで分かる合言葉―スラングが隠されているのは、きっと心の中にあるアツい気持ちだったり相手を思いやる気持ちの中に隠されていて、それを紐解くのはSHUNのリリックのバトンを受け、素直に聴き入れるオーディエンス一人一人の事だと感じた。

[Text by オオタニヒトミ]
[Photo by Tsuzie Jackie]



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