H.I.P HAYASI INTERNATIONAL PROMOTION

LIVE REPORT

NewJeans

Fan Meeting 'Bunnies Camp 2024 Tokyo Dome'

2024.06.26 wed at 東京ドーム
open 17:00/start 19:00

豪華ゲストからJ-POPの名曲カバーまで!やりたいことは全部やる!
想定外の演出が輝いた日本初ドーム公演

韓国の5人組アイドルグループNewJeansが6月26~27日、東京ドームにて初の日本単独ファンミーティング「NewJeans Bunnies Camp 2024 Tokyo Dome」を開催した。
韓国でのデビューから1年11ヶ月で東京ドームにて単独公演を開催するのは、海外アーティスト史上最速記録となる。さらに初日にはYOASOBI、2日目にはリナ・サワヤマがゲストとして出演することも発表され、早くから期待と注目を集めていた。
皆さんの想像する“K-POPファン”とはどんなイメージだろうか。おそらくそれぞれが抱くイメージがあると思うが、NewJeansの公演を訪れるファン層はそのようなイメージを良い意味で裏切ってくれる。決められた固定概念というものがない。
制服を着たカップルから親子、そして仕事帰りであろう社会人、そして会場で購入した公式グッズを着用し写真を撮り合う男性2人。それはNewJeansが“K-POPアーティスト”という枠組みを超えて、世界中のファンを魅了するグローバルアーティストであることを証明していた。
会場に入ると出迎えるのはステージの上部に吊るされたパワーパフガールズとのコラボキャラクターのバルーン。そしてステージ背景を全て埋め尽くす大画面には常にミュージックビデオが流れている。
会場が暗転すると共にBunnies(公式ファンネーム)の手元にあるペンライトも連動し消灯。その後、NewJeansの楽曲プロデューサーとしても知られている250 (イオゴン)によるDJコーナーでは、NewJeansの曲をReimixしたメドレーで盛り上げ、メンバーの登場を今か今かと待つファンの緊張を高めた。

そしてついにスポットライトを浴び、大ヒット曲「Attention」を歌いながらメンバーたちがステージに登場。客席からは割れんばかりの歓声が沸き上がった。バンドサウンドと共にライブならではのアレンジが加えられたステージは、ファンを“NewJeansワールド”に引き込むには十分だった。
続くVCRが終わると、ハニとダニエルがギャップ溢れるラップを披露。普段の甘い笑顔からは想像のできないクールな魅力が輝いた。次に暗転したステージの真ん中にスポットライトが当たり、キレのあるダンスを披露したのはヘリン。華やかな照明に変わり、彼女がモデルさながらのウォーキングで歩き出すと、会場からは感嘆交じりの歓声が上がった。
3人によるスペシャルステージが披露された後、カジュアルなデニムコーデで登場した5人が披露したのは大ヒット曲「Hype Boy」。イントロが流れた瞬間、Bunniesは掛け声と共にペンライトを大きく振って熱狂した。
「『NewJeans Bunnies Camp 2024 Tokyo Dome』へお越しの皆さん、ようこそ~!では、改めてみんなで挨拶します。こんばんは~Newjeansです!」と、流暢な日本語で始まったトークコーナー。韓国語はもちろん、日本語、そして英語を織り交ぜながらファンと積極的にコミュニケーションを取り、楽しむメンバーの様子が印象的だった。時折日本語が堪能なミンジが通訳をする様子も見られたが、「でも、すごく不思議なのが、韓国語で話しても皆さんにしっかり伝わっているようです……ですよね?」と言ったへインの言葉通り、そこには言語の壁を越えて心で意思疎通をしているメンバーとファンの姿があった。

爽やかな「Hurt」のステージに後には「New Jeans」「Super Shy」「Cool With You」といったヒット曲が続けて披露され会場のボルテージは最高潮に。客席ではメンバーの振り付けに合わせて踊るファンの姿も。
そして今回の公演の見どころと言っても過言ではない、日本公演の為だけにメンバーたちが用意したスペシャルステージが待っていた。ミンジは制服姿で登場し、流暢な日本語でVaundyの「踊り子」をカバー。新人とは思えない完璧な発音と歌唱力でファンを魅了した。
モノクロのモニターに映し出されたのはへイン。彼女は普段から好きで聴いているという竹内 まりやの「Plastic Love」で大人の魅力をアピール。
ダニエルはBunniesの事を想いながら作った自作曲「With U」を初披露。ピンクのペンライトに囲まれながらキュートな笑顔でファンへの愛を歌った。
そして黄色い照明の中で明るい笑顔で登場したハニは、松田聖子の「青い珊瑚礁」をカバー。「なるべく原曲と同じ雰囲気を演出したかった」という彼女。白いロングスカートをなびかせながら明るい笑顔で無邪気に歌うハニの姿に、曲が終わり暗転した後も客席からは余韻に浸る歓声が続いていた。

続いた「Bubble Gum」ではスペシャルゲストとして予告されていたYOASOBIのikuraが登場。NewJeansのメンバ―と共に顔を見合わせながら「BIRI BIRI」を披露し、抜群のケミストリーを見せた。
Ayaseも登場し、YOASOBIの2人がステージへ。国民的大ヒット曲である「IDOL」のイントロが流れると、会場には大きな歓声が響き渡った。ステージ後ろのモニターにはアニメ「推しの子」の映像が流れ、オープニングムービーさながらのファンの盛り上がりが、圧巻の光景を作り上げていた。
再びNewJeansのメンバ―たちが羽のついた白い衣装に身を包みステージに登場すると、「ETA」「Hot Sweet」そして日本デビューシングル「Supernatural」を続けて披露。幻想的な雰囲気の中、ライブは終盤へ。
時の流れを名残惜しく思いつつも「ここからは皆さんのより近くに行ってみようと思います!この後、皆さんが驚くようなサプライズもあるので期待していてくださいね」というコメントの後、「hey! hey!」の楽曲と共にステージの両サイドに用意されていたトロッコに二手に分かれて乗り、アリーナ席とスタンド席の間を周りながらファンとより近くでコミュニケーションをとった。そしてアリーナ後方まで移動したと同時に、メンバーがトロッコを駆け下り、客席に降りてファンとハイタッチをするなどのサプライズも!予想外の演出にファンからはより大きな歓声が上がった。
「Ditto」をしとやかに歌い本公演が終わり、暗転した会場にアンコールを望むBunniesの声が響くと、その期待に応えるようにメンバーたちが再びステージへ登場。「ASAP」を披露し、華々しい日本初単独ライブを締めくくった。

韓国でのデビューからわずか1年11ヶ月。初の日本単独公演を東京ドームというアーティストならだれもが夢見る大舞台でやり遂げた彼女たち。もちろん、プレッシャーや緊張もあったことだろう。しかし、彼女たちがこの日ファンに見せてくれた姿は等身大のありのままの姿だった。
「私こっちの方行かなかったんだよね! 行ってみたい」と言ったハニに、ミンジが小さな声で呟いた「良いよ。ここでやりたいこと全部やりな」という言葉。そこには会場や規模に捕らわれず、目の前にいるファンとの一度きりしかない“ライブ”を楽しんでいる彼女たちの本心が感じられた。今後、より大きな舞台へ旅立っていくであろうNewJeans。しかし、彼女たちはこれからも変わらずにありのままの飾らない魅力で、目の前にいるファンと一緒に心から楽しむ姿を見せてくれるのだろう。

[TEXT by 髙橋礼]
[PHOTO by official]


一般発売TICKET

PAGE TOP