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LIVE REPORT

TEN HUNDRED MILES TOUR 2015

ONE OK ROCK / YellowCard / Tonight Alive / Ghost Town
O.A.: NoisyCell

2015.01.29 thu Zepp DiverCity TOKYO
open 17:00 / start 18:00

日・米・豪の曲者バンドがガチンコ対決!
一筋縄ではいかない強力イベント、その実態とは?

 ONE OK ROCK(日本)、Yellowcard(アメリカ)、Tonight Alive(オーストラリア)の3組による東名阪ツアー[AP Japan×Tokyo Loud presents TEN HUDRED MILES TOUR 2015]。海を越えて共鳴する3組が、日本で巻き起こした嵐の如き4日間!その最終日、1/29東京Zepp DiverCity TOKYOの模様をレポート!

 陽が落ち、等身大のガンダムの雄大な姿がそびえ立つ寒空の下、開場を待つ長蛇の列。会場の中に入るとイベント開演30分前、ステージに現れたのはこの日のオープニング・アクトを務めたNoisyCell。このステージに立つ喜びをぶつける爽快なステージに、フロアの熱も高まって行く。

 そしていよいよイベントがスタート。トップバッターは、今回東京のみの出演となったボーカル、ギター、ドラム、エレクトロニクスという変則的な編成からなる4人組ロック・バンド、アメリカのGhost Town。名門レーベル、FUELED BY RAMENに所属し、昨年はVANS WARPED TOUR ’14にも参加。一気に注目が高まっている中、この日のステージも1曲目『TRICK OR TREAT』からフロアを掻き回しに掛かってくる。途中、ギターのアリックスはギターを置きボーカルを担当したりと、トリッキーなステージにグイグイ引き込まれて行く。ボーカルのケヴィンが「ミナサン!テヲアゲテ!」と叫び、フロアを左右に揺れる腕で埋め尽くした『TENTACLES』では、その妖艶な美メロに観客も酔いしれる。『UNDER WRAPS BRIDGE』で再び観客の腕が左右に揺られ、ラストは昨年リリースされたアルバム[THE AFTER PARTY]に収録されているナンバー、『YOU’RE SO CREEPY』をプレイし、そのステージを終えた。

 続いての登場は、女性ボーカルのジェナを擁する5人編成ポップ・パンク・バンド、Tonight Alive。『THE EDGE』から幕を開けたライブ、まずはストロングかつキュートなジェナに目が釘付けになる。その清涼感溢れる声と、表現力豊かなステージングに心を奪われた人も少なくないはずだ。続いて披露された『THE FIRE』では、ジェナの「トベー!」というMCでフロアのボルテージが一気に上がり、ライブが進むにつれ観客の心を掴んでいくのが伝わった。ライブ中盤、2013年にリリースされた2ndアルバム[THE OTHER SIDE]から、切なさ溢れるメロディーが胸に沁みる名曲『THE OCEAN』をプレイ。続く『THE OTHER SIDE』では、フロアも彼(彼女)らのドラマチックでアグレッシヴなそのライブに、ステージサーフで熱く応える。そこからなんと、RAGE AGAINST THE MACHINEの名曲『KILLING IN THE NAME』のカバーをサラっとやってのけ、フロアのみならずステージ袖も大盛り上がり!ラストの『LONELY GIRL』では、フロアが大合唱に包まれ、記憶に強く残るライブを魅せつけた。

 トリ前に登場したのは、約2年半振りの来日となったYellowcard。ヴァイオリンのショーンが1人でステージに現れ、その美しき音色を響き渡らせると、続いて他のメンバーもステージに続いて現れ、『CONVOCATION』からライブがスタート。ボーカル&ギター、ライアン・キーのその情熱的かつ優然なる立ち姿に震える。ショーンがアンプからのバク宙をキメた3曲目、『CRASH THE GATES』ではフロアはハンド・クラップで埋め尽くされ、続く『LIGHTS&SOUNDS』で疾走感溢れるメロディック・パンクをブチかます。そして、イントロが聞こえてくると、フロアから悲鳴にも似た大きな歓声が湧き起こる。『ONLY ONE』だ。胸をキュンキュン締め付けるメロディーが堪らないこの名曲に、フロアは大合唱で応える。ライブはYellowcard独自の圧倒的な世界観と共に進み、『WISH YOU AROUND』でフロアは再び大合唱に包まれ、ラストに問答無用の大名曲『OCEAN AVENUE』をプレイ。長いキャリアと、数々の経験を経て来た故の風格を感じると同時に、そこに決して胡座をかくことなく、どこか軽やかさも感じさせるステージ。今も彼らが、各国で熱烈な支持を集めている理由が分かったような気がした。

 そしていよいよ、今回のイベントのトリを飾るONE OK ROCKの登場だ。黒で身を包んだボーカルのTAKAがステージ袖から全速力で走ってステージに現れ、マイクスタンドからマイクをぶん取るように掴んで『アンサイズニア』からライブがスタート。初っ端からもう、フロアは大爆発!そして2曲目は『Deeper Deeper』。もうZepp DiverCity TOKYOは制御不能状態に。「今夜は僕らも死ぬ気でいきますよ」というMCに続いてプレイされたのは『Clock Strike』。TAKAの圧倒的な歌唱力と、ドラマチックに展開されていくサウンド。フロアの隅々にまで感動が沁み込んでいく。肩車されていた女の子が号泣する姿が印象的だった。『Mighty Long Fall』『Decision』と続けてプレイされ、2/11に待望のNEWアルバム[35xxxv]をリリースする事を告げると、その新作に収録されているナンバー『Stuck in the middle』をプレイ。途中、Ghost Townのメンバー全員がステージに乱入しジャンプ!ジャンプ!ジャンプ!そして、『NO SCARED』『The Beginning』が披露され怒濤のライブは終了。もちろん、観客がこれで許してくれる訳はなく、アンコールで再びステージに登場。『完全感覚Dreamer』をブチかまし、4日間に渡り繰り広げられた[TEN HUNDRED MILES TOUR 2015]は幕を閉じた。

 「こういうイベントが出来るのも、みなさんのお陰です」とTAKAが観客に向かってMCで語っていたが、まさにその通りだと思う。もちろん、バンドのフットワーク、行動力が伴わなければ、こういったイベントは成立しない。でも、それを受け止めるオーディエンスがいなければ、やる意味がない。世界では今いろんな事が起こっていて、あらゆる事が必要以上に捻じ曲がってしまっている。でも音楽は、言葉も、目の色も、肌の色も、何もかも飛び越えて繋がっていける。それを証明した夜だった。4月には、今度はONE OK ROCKがアメリカへ渡り、Yellowcardのツアーに参加する事が決定している。そう、まだ終わってない。まだ、物語は始まったばかりだ。

[TEXT by Katsunori Kunihiro]
[PHOTOS by RUI HASHIMOTO, YUJI HONDA]



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