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LIVE REPORT

MIYAVI

NTT DOCOMO presents MIYAVI 15th Anniversary Live ''NEO TOKYO 15''

2017.06.29 thu 新木場 STUDIO COAST
open 18:00 / start 19:00 
GUEST:三浦大知

15周年ツアー・ファイナルで
ジャンルを超えた夢の共演が実現

ギターを片手に侍スピリットを体現し続ける孤高のアーティストMIYAVI。自身のデビュー15周年を記念し、5月下旬から都内のライヴハウスおよびクラブを駆け巡るように展開してきた[NEO TOKYO 15]は、15本それぞれにさまざまなバンド、アーティストを迎える対バン形式で行なわれた。その顔ぶれも話題となり、各会場が独自の雰囲気を醸し出しつつの大きな盛り上がりを見せたとのことだが、この日はついにそのファイナル=15本目。
梅雨の狭間の穏やかな夕暮れに、心地よい海風が吹く新木場だったが、いざ会場に足を踏み入れると、フロアはすでにギッシリと人々で埋め尽くされ、開演前からかなりの熱気に包まれていた。

主役MIYAVIの登場を前に、ゲスト・アクトとしてまずステージに現れたのはご存知、今が旬のエンターテイナー:三浦大知。4人のダンサーとDJを従え、『I’m On Fire』『Right Now』と、のっけから切れ味バツグンのダンス&ボーカルを披露する彼のハイ・テンションなパフォーマンスに、フロアは躊躇なく熱烈なノリで応えている。本人も「スゴイですね…熱気が!」と、驚いている様子だ。
「最高のテンションのままMIYAVIさんのライヴに繋ぎたいと思います!」
締めくくりの『(RE)PLAY』まで、本当にあっという間に思えた。が、彼のステージに初めて触れたMIYAVIファンらにも、今の彼の勢いを裏付ける魅力が十分に伝わったであろうことは、会場の反応から見て取れた。

機材転換〜サウンド・チェックの間、オーディエンスの多くがスマホで “MIYAVI NEO TOKYO アプリ”(会場入口付近に示された看板等でダウンロードを勧められていた)を起動している。会場が暗転すると、SEとともにそれぞれの画面にオープニング映像が映し出されるという、実に斬新なスタイルでのライブ・スタートだ。アプリを利用した演出は、このあとライブの要所要所でも、新たな楽しみ方を提示してみせる。

『WHAT’S MY NAME?』の凄まじく激しいビートは、ステージ前に押し寄せた人の波を、怒涛のようにかき乱す着火剤となった。「Tokyo!! いけるかい!?」
勢い良く現れたMIYAVIの姿に、激しく沸き立つファン。舞台左側にドラマー、右側にDJ。テレキャスターを抱えたMIYAVIは、中央および左右に用意されたマイクスタンドを使い分けつつ、代名詞とも言えるパーカッシブなスラップ・ギターを激しく響かせる。続く「So on it」で、むせび泣き、あるいは叫びのようにも感じるエモーショナルなトーンを響かせたかと思えば、「IN CROWD」では、ハンドマイクを鷲掴みにしながらフロアを煽ってみせる。彼の指先、および全身で展開されるパフォーマンスが楽曲ごとに目まぐるしく表情を変えていく様子は、まるで何が飛び出すかわからないビックリ箱のようだ。
「もっと高く、もっと高く飛べるかい?」
『火の鳥』のアニメーション映像が背景に映し出され、『Fire Bird』の躍動的なグルーヴが響く。ピッチ・シフター(ハーモニーを作り出すエフェクター)を活用した、オーケストラのように重厚な音色、ギター本体のトレモロ・アームを使った激しいビブラートなど、独特の手法が織りなすプレイからときにふと漂わす“和”のテイストも、世界が彼を“サムライ・ギタリスト”と称する要因のひとつと言える。
「そんなもんじゃねぇよな。首がモゲるぐらい頭、振ってくれ!」
ファンを熱い言葉で奮い立たせつつ、さらにさらにと熱を帯びていく彼の歌とギター。『Futuristic Love』では、激しいビートの上に次々と折り重なるように、彼が刻んだフレーズがループされ、そこに形作られた音の渦が、いつの間にかフロアをトランス状態へと誘っていった。

スペシャル・ゲストのKREVAがステージへと迎えられる。2人のコラボレーションによって世に送り出された楽曲『STRONG』で、お互いに向かい合っての激しいラップ&ギター・バトルを展開。実に楽しそうな2人の様子が印象深い。「まだまだいけんじゃねぇの、みんな?」と、フロアを煽るKREVAに駆り立てられるように、MIYAVI本人のテンションも一気に高まっていく様子が、表情だけでなく、音からも伝わってきた。
『Epic Swing』ではギターで、『Cry Like This』では歌で、感情を揺さぶるようなメロディーを響かせたあとの『The Others』では、ダイナミックなリズムに乗せて“音楽は国境を越える”という彼自身からのメッセージを送る。これまでに30カ国以上でのライブを行なうなど、ワールドワイドな活動を展開してきたMIYAVIだからこその説得力だ。
「Tokyo!! もっかい、壊れますか!?」
『Day 1』の加速するビートで、それまで以上に大きくフロアが縦揺れする。突き上げるように天を示した指をくるくると回すMIYAVI。本編ラストの『Horizon』ではファンに手拍子を求め、歌とカッティング・ギターを掛け合いのように披露。熱狂のピークを迎えたフロアは、最後まで激しいジャンプでそれに応えていた。

アンコール冒頭のMCでは15年の歩みを振り返ってスタッフやファンへの感謝を述べつつ、今後も「一瞬一瞬、燃え尽きて前進していきたいと思う」と語ったMIYAVI。映画『無限の住人』の主題歌となった『Live to Die Another Day -存在証明-』では、彼の手にする黒いテレキャスターが、まるで武士の持つ日本刀のような緊張感を伴った鋭さを漂わせていた。
『素晴らしきかな、この世界 –What A Wonderfull World』での、会場が一体となる大合唱を経て、三浦大知を再びステージに呼び込むと、以前、音楽番組の企画でも披露した三浦の楽曲『Cry & Fight』でのコラボ、そしてさらに“現時点では未完成”という彼ら2人による新曲(!)『Dancing With My Finger』を、特別に披露。「これは楽しいですね! 最高です!」と盛り上がる三浦に、「…完成させよう!」と笑うMIYAVI。
2人の結婚(?)を祝いつつ再登場したKREVAが加わり、最後は豪華3アーティストによる『What’s My Name? – Day 2 Mix』での共演。KREVAのラップ、MIYAVIのギター、そして三浦のダンスと、まさに世代もジャンルも問わない、スペシャルすぎるコラボレーションで、夢の宴は幕を閉じた。
既成概念に惑わされず、あくまで貪欲に自分の音楽と向かい合ってきたMIYAVIにとって、15周年はもちろん通過点だ。今後もさまざまなアーティストとの化学反応を楽しみつつ我が道を突き進んでいくに違いない。ここから15年後、そこには今のMIYAVIとまったく違うMIYAVIがいるかもしれない。そんなふうに思えるほど、彼の音楽と彼自身は前のめりだ。

[TEXT by 伏見聡(Creative Monkey)]
[PHOTO by Official]


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