H.I.P HAYASI INTERNATIONAL PROMOTION

LIVE REPORT

GALANTIS

LIVE AT ZEPP TOKYO

2018.4.07 sat. Zepp Tokyo
open 18:00/start 19:00
Support Act:KSUKE / AmPm

EDMシーンを牽引するスーパー・デュオ
GALANTISが見せた本気のエンタメ精神

日曜夕刻のお台場。観光客やデートらしきカップルで賑わう中、興奮気味に顔を上気させた人影が続々とZepp Tokyoに集結。大人数で来場しているグループも多く、ちょっとしたフェスのよう。GALANTIS(ギャランティス)のイメージ・キャラクターであるシーフォックスのお面を持ったファンも、ちらほら。一夜限りの単独来日公演は、開演前から異常なほどの熱気に包まれていた。

この日のサポート・アクトは2組。まず初めに登場したのが、謎が謎を呼ぶ覆面アクトのAmPm(アムパム)。音楽ストリーミング・サービスのSpotifyで自作曲を発表したところ、いきなり海外からストリーミングが殺到。人気者となった日本人アーティストの2人が、覆面を付けて現われた。2人組のようだが、実は不特定多数によるクリエイティヴ・ユニットだとか。CamelPhat & Elderbrookによるクラブ・ヒット『Cola』やオリジナル曲などを織り交ぜて、まったり系のDJセットを展開。中盤からは彼らの『I Don’t Wanna Talk』にフィーチャーされた女性シンガー、Nao Nakamuraも登場。華やかなムードを付け加えた。日本で行なう正式なライヴは、これが初めてだったというが、ライヴ終了後、会場からは暖かい拍手が自然と湧き上がっていた。

続いて登場したのは、すでに国内外で大活躍を繰り広げているDJ/プロデューサーのKSUKE。知名度&人気も高く、彼のプレイも楽しみにしていた人は多かったに違いない。ステージに出てきた途端に、大きな声援と拍手で迎えられていた。その期待に応えるかのように、アッパーなトラックを次々と投下。オリジナル・ナンバーのほか、ハウシーなDuke Dumont & Gorgon Cityの『Real Life』から、ヒップホップなCardi Bの『Bodak Yellow』、はたまたヘヴィロックやダブステップ、トラップ、テクノまで、あらゆるジャンルを飲み込んだ破天荒なプレイで圧倒した。オーディエンスも大ノリで一緒に合唱したり、飛び跳ねたりして一体感も抜群。まだまだこれからというところで、時間切れとなってしまったが、その存在感をしっかり知らしめてくれた。

そして20時を回った頃、いよいよ登板したのがメイン・アクトのGALANTIS。世界を股に掛けて大活躍を繰り広げるスウェーデンのスーパーDJ/プロデューサー・デュオによるステージがスタートした。前方にはDJブースが設置され、後方には4台のバスドラムと、その中央にひときわ巨大なドラムが置かれている。左右にはシンバルやドラムパッドも装備。小鳥のさえずりのようなSEが流れる中、ステージ後方のモニターに”GALANTIS”の大きな文字が映し出されると、早くもオーディエンスは大興奮。そこに2人は登場すると、いきなりドラムを叩いたり、シンバルを打ち鳴らし、スモークは焚かれるわで、前後不覚の狂乱に。DJセットとはいえ、ライヴ・バンドを思わせるダイナミックな躍動感に圧倒される。

『Hunter』『Gold Dust』といったお馴染みのヒット曲や、フロアで再人気のFatboy Slimの『Right Here, Right Now』などが繰り出されると、待ってましたとばかりにオーディエンスは両手を挙げてバンザイ状態だ。パッドやシンバルを叩いたり、一緒にダンスをしたり、”せーの!”で揃ってジャンプしたり。2人は常に見せ場を作って楽しませることを忘れない。しかもメリハリも効いている。ハードなビートを打ち鳴らす際には、2人はブースの影に隠れてしゃがみ込み、照明も落とされて、ビートに身を任せる快感を味わわせてくれる。かと思えば、次の瞬間にはカラフルな照明とサウンドで一気にハッピー・モードへと突入。中でも最初のハイライトと言えそうな『No Money』では、会場が一体となった至福感に酔いしれた。『Dancin’ To The Sound Of A Broken Heart』ではClean Banditの『Rather Be』との巧みなマッシュアップを披露。DJとしてのミックス技からも目が離せない。

中盤以降も、見せ場が続々。『You』でシーフォックスの覆面を被った女性が登場したり、『Love On Me』では大合唱で盛り上がり、旗回しやスモーク、ドラム・バトルなど次から次へとお楽しみの応酬だ。故Whitney Houstonに捧げられた『I Wanna Dance With Somebody』やCalvin Harrisの『Feels』など変化球まで飛び出した。

「初めての単独公演に来てくれたみんなへの贈り物だよ」という前置きで始まった『Peanut Butter Jelly』で最高潮に達したところで一旦終了。”終わっちゃった?”と見せかけておきながら再び登場して『Girls On Boys』で再開。「みんな準備はいいかい?」というMCと共に投下されたラスト・ナンバー『Runway(U & I)』で更なる高みへ昇天。スモークや紙吹雪に加えて、日の丸まで登場するショーマンシップには脱帽させられるやら、感極まるやら。そもそもプロデューサーやリミックスのプロとして裏方で活躍してきた2人だが、GALANTISでは、とことんファンを楽しませようという意気込みが圧倒的。本気のエンタメ精神というのを見せつけてくれた。

[TEXT by HISASHI MURAKAMI]
[PHOTO by MASANORI NARUSE]


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