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LIVE REPORT

ブルーノ・マーズ

BRUNO MARS 24K MAGIC WORLD TOUR 2018

2018.4.11 wed. さいたまスーパーアリーナ
open 18:00/start 19:00

世界No.1エンタテイナー日本降臨!
光り輝くポップマジックにかけられた夜

4月11日、12日、14日、15日の4DAYS、ブルーノ・マーズが埼玉・さいたまスーパーアリーナにて4年ぶりの来日公演[BRUNO MARS 24K MAGIC WORLD TOUR 2018]を開催した。第60回グラミー賞でレコード・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀レコード)など6部門を受賞した大ヒットアルバム[24K Magic]のワールドツアーの一環である本公演は、約9カ月前から告知され、チケットは瞬く間に完売。大きな期待値を裏付けるように、開演前から得も言われぬ高揚感が場内に立ち込めていた。注意事項に続く「まもなく開演します」というアナウンスだけで歓声と拍手が起こるほどだ。

定刻を20分過ぎた頃に暗転。“ARE YOU READY?”とライブの始まりを告げるイントロの後、けたたましいバンドサウンドと共にステージを覆っていた幕が上がっていき、青い半袖とハーフパンツのセットアップにキャップ姿のブルーノが登場した。彼が『Finesse』を歌い出した瞬間、踊り出した瞬間、オーディエンスは“本物だ!”と言わんばかりに大興奮。2曲目『24K Magic』ではステージ背面に大きく“XXIV”のアルファベットレターが輝き、曲中7、8度も爆破の特効が上がるというド派手エンタメショーが繰り広げられる。オールスタンディングのアリーナはすし詰めになりながらもスマートフォンを掲げつつ踊って楽しんでいる状態で、その様子はまさに2010年代の世界的ポップスターのステージと言うにふさわしい。

ちなみにブルーノの脇を固めるのは、ギター、ベース、ドラム、キーボード、ダンサーやコーラスも兼ねる3人のホーンセクションからなるバンド・The Hooligans(普段バックアップボーカルとして重要な役目を果たしているフィリップ・ローレンスは残念ながら不在)。彼らが主役と一緒に楽しそうに演奏する姿なしに、ブルーノ・マーズのライブは成立しない。2曲を終えたところで、ブルーノは「It’s tokyo in a house!?」と幾度か呼びかけ「この土地にずっと来たかったよ」と挨拶。短く挨拶を済ませた上で説明不要のキラーチューン『Treasure』を繰り出し、カラフルなLEDライトに彩られる中、会場を大合唱に導く。続く『Perm』でもグルーヴは止まらない。体の力を抜いたステップで魅力する一方、左サイド右サイドそれぞれのオーディエンスにジャンプを煽り、早くも3万5000人の大会場を1つにまとめ上げる。

アッパーなスタートダッシュからひと息つくように、テンポを落とした『Calling All My Lovelies』へ。ブルーノはエレキギターソロを披露し、バックダンスをしていたホーン隊たちもファルセットのコーラスを響かせる。曲の間奏では、携帯電話を耳に当てて歌うところで“君に会いたいよとても とても とても”と日本語に換えるサービスも。これにはファンの喜びの声がこだました。

中盤は、スタンドマイクを使い紳士的な足さばきが見どころのミドルチューン『Chunky』、徐々にエモーショナルな熱を帯びていくソウルナンバー『That’s What I Like』。オーディエンスも緩やかなリズムと彼の歌声に委ねて思い思いに体を揺らす。そしてサックスソロから始まった『Versace on the Floor』は、ステージ中央でピンスポットを浴びながら、冒頭のバラード部分をしっとり歌い上げるブルーノ。その間に客席ではスマホのライトが1つまた1つと灯っていき、ハートウォーミングな時間が流れた。

後半に差し掛かると、『Marry You』『Runaway Baby』といった1stアルバム[Doo-Wops & Hooligans]の収録曲や、2ndアルバム[Unorthodox Jukebox]収録の『When I Was Your Man』で、80〜90年代R&Bリバイバルに留まらない多彩な音楽性を発揮。ギターをかき鳴らした『Marry You』では左右に手を振って応える客席に「Hey,tokyo!! かわいい!」と声をかけ、ロックやファンクと融合している『Runaway Baby』では得意のスライドステップで熱狂を生み出した。また、ピアノのみで聴かせる『When I〜』は、ディスコサウンドで踊らせることに終始していた今回のライブ中、ブルーノのハスキーな低域とハイトーンにじっくりと心酔できる貴重な一幕だっただろう。この時ピアノを奏でていたジョン・フォシットの演奏スキルと、その後のソロの迫力にも心奪われる観客は多かったようだ。そんな転換タイムを経て、ライブはクライマックスへ突入していく。

もうここからは誰もが知るヒットチューンしか出てこない。『Locked Out Of Heaven』では、ライブの大成功を物語る金吹雪がさいたまスーパーアリーナに舞い上がる。さらに、本人の口から本編最後の曲は『Just the Way You Are』だと告げると大歓声が沸き起こり、ブルーノが「歌える?」とマイクを向ける前から当然のごとく大合唱が響き渡っていた。彼は客席の方々へ投げキスをして日本のファンへの愛を表す。

アンコールのラストはみんなお待ちかねの『Uptown Funk』。サビに入るおなじみのキメの瞬間は地鳴りのような歓声が上がり、レーザー飛び交うアリーナは狂乱の渦と化す。ブルーノもシャウトとジャンプの連続で興奮を抑えきれない様子だ。そして踊り狂う彼がステージにいるまま幕が降りて終演。“世界No.1メロディメーカー”のショーは、実に潔いエンディングだった。約1時間半、あっという間のライブだったが、ブルーノと共に踊り倒した観客の表情は皆一様に満足気。「ヤバかったー」「最高!」という声があちこちから漏れていた。

このステージを端的に述べるなら、“キラキラしていた”。明快かつトラディッショナルな純金のダンスミュージックを追求した[24K Magic]という作品のコンセプトも、ステージ演出も、ブルーノのオーラも、そして観客1人ひとりの表情も。やっぱり最高のポップミュージックはキラキラしてなくちゃ、そう改めて感じた一夜だった。

[TEXT by 鳴田麻未]
[PHOTOS by Official]


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