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LIVE REPORT

チームしゃちほこ

ホールツアー 2014 ~僕らのカラオケワンダーランド~

2014.12.14 sun at 渋谷公会堂
open 17:00 / start 18:00

「しゃちほこは、踊る現場!」
筋肉痛必至のホールツアーファイナル!!

 東京都心が、平年よりも20日早い初雪を観測した12月14日。この日、名古屋の女子高校生アイドル6人組、チームしゃちほこのホールツアー最終公演【僕らのカラオケワンダーランド】が、渋谷公会堂で開催された。ツアータイトル通り、”カラオケ”をテーマとしており、開場前から、設置されたカラオケブースで、早くも熱いしゃちほこカラオケバトルが繰り広げられていた。
ツアー初日の11月2日(日)の静岡・アクトシティでの公演では、坂本遥奈が足の怪我により、車椅子での参加となったが、3公演目の大阪 オリックス劇場から完全復活。万全の状態で、ツアーファイナルを迎えていた。チケットは毎度のことながら、SOLDOUT。コスプレをした女子や、スーツ姿の男性まで幅広いファンが押し寄せていた。気軽に楽しめる、しゃちほこグッズが入ったガチャガチャや等身大のパネルの撮影など、開演前の時間を思い思いに楽しむ観客。1階から2階までパンパンの客席に漂う熱気がすごい。場内アナウンスも「ご来店のお客様に..」とカラオケ店さながらの演出。

 Blurの『Song2』、そして「人間50年 アイドル5年 尾張名古屋に しゃちほこあり」のセリフから始まる、お決まりの出囃子が流れ、横一列に6人のシルエットが映し出されると、間髪入れずに湧き上がる大歓声!幕が降り、チームしゃちほこが登場!両サイドの金の巨大なしゃちほこに見守られながら、まずは、12月10日に発売された最新シングル『シャンプーハット』を披露。川谷絵音(indigo la End / ゲスの極み乙女。)が作詞・作曲を担当したこの曲は、新曲にも関わらず、ファンのフリコピは完璧。オープニングからこんなに歌って踊るの(笑)とびっくりしてしまう程の盛り上がり。続けて、Base Ball Bearの小出祐介(Vo.G)が作詞・作曲・サウンドプロデュースを手掛けた『Colors』、そして『いいくらし』『首都移転計画』『愛の地球祭』と怒涛のシングル曲メドレー祭り。抜群の流れで、会場の熱気と勢いをかっさらう。ペンライトが頭上で舞い、飛び跳ねて踊ってフロアが揺れるほど。BGMもさることながら、息の合ったカッコイイしゃちほこを見せつけてくれる。

 同時生中継されていたニコニコ生放送では約3万人の視聴者が、お茶の間参戦。
伊藤千由李の「こんにちゆー!」から始まった自己紹介MCでは、ニコ生参戦者も画面が埋まる程の”こんにちゆ”と、”8888”(拍手:パチパチの意)の嵐。1階席の観客に「目線が一緒だね!」と伊藤が嬉しそうに微笑みかけるとすかさず「Whoooo!!!!」と高まりを見せるフロア。続くトークでは、前日行われ、3000人を動員した、渋谷PARCOと代々木公園での握手会やフリーライブの話題へ。真冬の泡パーティーにテンションが上ったとメンバーがはしゃいでいると、唐突なチャイム音が鳴り響き、坂本がサングラスを装着。アニメ”ジョジョの奇妙な冒険”のオープニングテーマ『ジョジョ~その血の運命~』のボーカル、富永TOMMY弘明に扮し、富永のパートを坂本と観客で歌うライブスペシャルバージョンの『サマラバ』へ。サビではタオルを振り回し、フロアは大合唱。ニコ生参戦者の数字もうなぎ登り。会場のテンションも上がりっぱなしのまま、ライブでは鉄板のアッパーチュン『ごぶれい!しゃちほこでらックス』を披露すると、ジャンプの嵐と手のひらを前に突き出すポーズで波動出しまくりと、異様な盛り上がりを見せる。
ライブ中盤では、秋本帆華が「カラオケといったら、椅子!使えるもんは使っとく人だから。」と会場を沸かせつつ、椅子に腰掛け、ニコ生では大絶賛のアコースティックバージョンで『赤味噌Blood』『エンジョイ人生』をしっとり披露。

 これまで全力で踊っていた観客も着席して、手拍子で大人っぽいしゃちほこを堪能。
そして、ライブ後半では、メンバーが巨大なルーレットを回し、その場で曲順を決めるというライブ感満載の【僕らのカラオケワンダールーレット】のコーナーへ突入。ツアーを共に回ってきた(?!)ルーレットをぽんぽんと叩きながら「いままでありがとう。」と労う場面も。7番目のメンバーとして会場を巻き込んでの”しゃちコール”で気合いを入れ直し、一曲目には、新曲の『It’s New 世界』を初お披露目し、ニコ生ではひたすら”777”の文字が踊った『トリプルセブン』、水分補給を許された『いただきっニッポン!~おみそれしましたなごやめし(ドリンクセット)』など鉄板曲を立て続けに披露し、盛り上がりは最高潮!長時間のステージで汗だくのメンバーも、それを一切感じさせることなく、ライブスタートと変わらないパワフルさと無邪気な笑顔で、ラストへ向かって一気に駆け抜ける。とにかく、しゃがんだり、跳ねたり、手を伸ばしたりと、ご近所さんとぶつかっちゃうんじゃないかしら?と余計な心配をするほど動きが多く激しいダンスなのだが、事も無げにやってのける観客。思わず、フロアの動きにも目を奪われる。観客全体とメンバーで、チームしゃちほこなのだと思わせる一体感を魅せた。カラオケの画面を再現したスクリーンの細かい演出で、実際にメンバーとカラオケに来ているかのような臨場感だ。そして、カラオケ終了10分前を告げる電話が鳴ると、電話をとった安藤ゆずが「切っちゃえ!」と即座に切る荒業に、会場も大喜び。安藤が、今年流行語大賞にも選ばれたおなじみのフレーズで「延長してもいいじゃないの~!」とごねると、大阪公演ではノリが悪かった、という電話越しの店員さんも「(延長は)ダメよ~、ダメダメ!」と応戦。延長合戦の末、しゃちほこ、あえなく、敗退….。ラストソング『カントリーガール』を熱唱すると、6人はステージを去りライブ本編は終了した。

 フロアからは、すぐさまアンコールならぬ”延長”コールが湧き上がる。
イントロのドラムから待ってました!とばかりの会場もブチあがりの『恋人はスナイパー』で延長開始。キラキラのツアーTシャツを身にまとったメンバー達が、スタンドマイクで、バラード曲『明け星』を披露すると、カラフルなサイリウムで応戦する観客。ニコ生視聴者から、色付きの流れ星が次々と繰り出される。
MCに定評のあるチームしゃちほこ。「今回のホールツアーも、ラストらへんです。」という秋本のざっくりとし発言で会場の笑いを誘ったところで、メンバーひとりひとりが、今回のツアーを振り返る。坂本は「心の底から楽しいと思った。怪我をしたからこそ気づいたことや、学べたことがあった。今回のツアーで学んだことも活かしつつ、皆さんと、楽しく一緒に踊れて、年の初めに”やっぱりしゃちだな!”と思わせられるライブが1月3日に【鯱詣】でできたらいいなと思います!」と大人っぽいコメントを。伊藤は「2014年は色々ありすぎて、楽しかったのかもよくわかんない笑 でも辛いことや悲しいことが”生きてる証拠”で。しゃちほこの現場に来ているからこそ、これからも頑張って行けるんだよっていうお客さんがいるのって嬉しいなと思って。それって、しゃちほこに頼ってるわけじゃないですか!だから私達も、お客さんをもっと頼ってもいいですか?一緒に楽しんで通じあって行きましょう!」と涙ぐむと、「泣いてるのー!」と声が上がる。伊藤は「泣いてないです!」と、もはやネタとなったやりとりをみせ、会場からは歓喜の声が。(地元で2度目のワンマンを行ったZepp Nagoyaで、ボロ泣きしながらも「泣いてないです!」と言い切ったことが話題となった)会場からは歓喜の声が。安藤は「一番自分が楽しんだと思う人ー!」と会場を盛り上げたかと思うと「ひとりひとりが楽しむことが大事だと思うから。安藤先生についてこい!楽しむという部分でのセンターを、みんなで取り合って!」と男前な発言をしつつ、最後は「自分が一番可愛い!」と笑いをさらうトークを繰り広げ、ファンを魅了。咲良菜緒は「ホールツアーファイナルが目標ではなく、【鯱詣】へのステップ。みなさんと一緒に成功させたい!」と語り、大黒柚姫は、自身のキャラ設定に悩んだ結果「スベるキャラで行こう!」と決意したと発表(笑)締めは、センター秋本が「メンバーが踊って、お客さんも一緒に踊るっていうこの習慣?文化っていうかっていうか、カルチャーっていうか習わし?そういうのって他のアイドルさん見てても、ここまでやってる人はいないんですよ。アンセムやってる時、絶対(ステージ)見てないでしょ!一回チラってみたんですよ、そしたらみんな、(フリ最中で)下向いてた(笑)その方向性いいと思います。いつか(ファンのキレッキレのダンスを)ガイシで見たい。」と地元の日本ガイシホールで錦を飾るという思いを新たにしつつ「汗かいて、帰るときには、”あ~、筋肉痛!”とかいいながら帰る現場をこれからも目指していきたい。」と語った。咲良が「しゃちほこは、踊る現場。ちょっとストレッチしといたほうがいいんじゃなの?」と煽ると、ツアーラストソング『抱きしめてアンセム』を力の限り熱唱。フロアはもちろん、渾身のラストダンスと大合唱、ニコ生視聴者は、フリコピをしていたのか、コメントが激減するという事態に(笑)感極まったメンバー6人の目に、涙が溢れていた。普段は涙を見せない、咲良の涙には、伊藤が駆け寄り慰める一幕も。手を取り合って会場の隅から隅まで感謝のお辞儀をし、大成功のホールツアーファイナルを締めくくった。

 デビュー当時は中学生だったメンバーも高校生となり、暖かいファンと、暖かいスタッフに支えられて、着実に成長し夢の舞台へと近づいている。8月には、日本武道館での単独公演を見事に成功させ、急速に成長を続けるチームしゃちほこだが、奢ることなく、常にファンと一緒に歩んでいくんだという姿勢が印象的だった。彼女たちの夢が叶う日も近いだろう。

 なお、チームしゃちほこは、2014年12月23日(火・祝)にZepp Tokyoで開催される所属レーベルunBORDEのクリスマスライブ・イベント【unBORDE XmasPARTY 2014】に出演。年明け早々、2015年1月3日(土)には、愛知県体育館にて、ワンマンライブ【鯱詣】(既にSOLDOUT)に続き、東京・日本青年館で7日間連続で開催されるスターダストのライブイベント【ふじいとヨメの七日間戦争】に参加予定だ。

[TEXT by RIE SUMI]
[PHOTO by SOSHI SETANI]



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