H.I.P HAYASI INTERNATIONAL PROMOTION

LIVE REPORT

ももいろクローバーZ

ももいろクリスマス2011 さいたまスーパーアリーナ大会

2011.12.25 sun at さいたまスーパーアリーナ
Open 16:30 / Start 17:30

ももいろクローバーZ 史上最大10000人とさいたまスーパーアリーナで灼熱クリスマスパーティだZ!!

開演前からさいたまスーパーアリーナの外はカラフルな沢山のファンで埋め尽くされていた。ももクロがさいたまスーパーアリーナでクリスマスにライヴが決定した事を8月によみうりランドで行った”サマーダイブ2011~極楽門からこんにちは~”で発表し、チケットが発売と同時に完売。
1万人越えの列が駅まで続き、開演を今か今かと待っている中、機械トラブルにより約1時間押しのスタートとなった為、待っているファンに少し話を聞いてみた。

―ももクロと言えば?

『やっぱり次は何をやってくれるのかな?ってドキドキ感とワクワク感をいつも味わせてくれるところが魅力!』
『とにかく元気いっぱいで心から楽しんでやっているところが好き。毎回、沢山のパワーをもらってます!』
『そこらへんのアイドルと違うところを一度見てもらえば分かると思います。彼女達のそれぞれの良さを十分に発揮し、ひとつにまとめたのがももクロ!』

ファンひとりひとりのアツい想いを胸に残すところ無く”ももいろクリスマス2011 さいたまスーパーアリーナ大会”ライブレポート始まるZ!!!

 
さいたまスーパーアリーナ周辺の気温は1時間毎に1℃ずつ下がっていったが、スーパーアリーナの中は12月にも関わらず真夏日を観測しそうな程の熱気で埋め尽くされメインステージのスクリーンに映し出されたメンバーの映像を見ながら会場からは歓声が起こる。
メインステージは上手が赤、下手が緑となっており、中央に円形のサブステージ、さらに両サイドから階段で下りると客席へと繋がる造りとなっていた。

PRIDEのテーマソングが流れる中、ナレーターのレニー・ハートによりメンバー一人一人の名前が呼ばれ、登場したメンバーがステージのメインスクリーンに現れた敵を次々と倒し会場の大きなお友達と世界の平和を守り”CONTRADICTION”からのスタート。
和の中にクリスマスをイメージしたフワフワの衣装とそれぞれのヘッドアクセとして、佐々木の頭には大きなピンクのフワフワしたボンボン、高木は三角帽子、百田は大きな赤いリボン、有安は小さなリボンとフワフワ、玉井はトナカイの角をあしらい、ステージに立つ。

イギリスのバンドTHE GO! TEAMのリーダーであるイアン・パートンが作曲編曲、筋肉少女帯の大槻ケンヂが作詞を手掛け注目を浴びた11月労働感謝の日に発売されたばかりのニューシングル”労働讃歌”ではジャケットを羽織り、天井からは拡声器が降りてきた!
拡声器を片手に花道を走るももクロのバックには真っ赤な夕陽が映し出され、元気いっぱいのももクロに会場いっぱいのサイリュウムが揺れる。
『皆さんメリークリスマス!!』とメンバー全員で会場いっぱいのファンに挨拶し、会場全員の『Z―――!!!』の掛け声で会場が1つになる。
深々と長いお辞儀をした後、『開演時間が遅くなってしまって寒い中ずっと待っていてくれてありがとうございました』
とリーダーである百田夏菜子に続き、ももクロの自己紹介が高城れにから始まる。
『18年間生きてきた中で一番のクリスマスプレゼントです』と涙ながらに話す高城。
『沢山の人の前に立って足が竦む…ここに居る皆がサンタだし、あーりんがサンタになれればいいな』と佐々木彩夏。
『沢山ありがとう!最高のクリスマスを送れる様に頑張ります』と玉井詩織。
『極楽門で言ってた約束。ここ(さいたまスーパーアリーナ)で逢おうって約束を覚えていてくれてありがとう!端までももパワーを届ける!!』と有安杏果。
『身体も冷え切っていると思うので私達が温めます!!さいたまスーパーアリーナで成長の証を見せたい!!』と百田夏菜子。

そう、ももクロが初の単独公演を行った日本青年館からたった1年で今回の会場となったさいたまスーパーアリーナに立っているのだ。
この1年でもメンバーの脱退や改名、ドイツへの海外進出に始まり、氣志團や神聖かまってちゃん、ANIMETAL USAといったジャンルレスのステージに立ち、バラエティー番組やドラマ、CMなどと様々な経験を重ねてきたももクロにとって急成長を遂げているのは言うまでも無い。
常に最大限のパワーをフルに使えるももクロだからこその1年だったのではないだろうか。
その一歩一歩の階段を着実に確実に上るももクロを応援してきたファンにとってこのスーパーアリーナでのクリスマスは格別な想いがある事だろう。
サイリウムを片手に泣いているファンを見た。
大きな声で『ありがとうももクロ!』と涙を拭き、笑顔を見せている目がキラキラしていた。
涙をも笑顔に変える事が出来る…それがももクロなのだと思う。

有安が立ち位置を間違え、会場がどっと賑わい会場との距離がどんどん近くなっていくのが分かる。
“きみゆき”ではステージの階段を上りスクリーンの前で歌う百田と共に会場に雪が降り、ホワイトクリスマスをプレゼントする演出もあり、切ない中にも普段の元気なイメージを一新させ、ドキっとさせる大人の雰囲気が漂う。
雪がサイリウムに照らされ、幻想的な空間を会場全体で創り上げている。

ここでスクリーンに来年行われる”ももクロ試練の七番勝負 episode.2”の発表!
前回は有野晋哉(よゐこ)、金子哲雄と田中秀臣、デーブ・スペクター、武藤敬司、吉田豪、水木一郎といったつわものとの戦いを経て、最終日に斉藤和義、難波章浩-AKIHIRO NAMBA-、9mm Parabellum Bullet、清水ミチコ、神聖かまってちゃん、渡辺俊美(TOKYO No.1 SOUL SET/THE ZOOT16)、猫ひろし、ウクレレえいじ、ゾノネムとの戦いを挑んだ。
なんと今回は…
VSテレビ:テリー伊藤(テレビプロデューサー)
VSケンカ:真樹日佐夫(小説家・空手家)
VS UFO:矢追純一(UFOディレクター、疑似科学作家)
VSコメディ:バナナマン
との戦いに挑むのである!
『あまり人の話を聞かないタイプだな』と、テリー。
『まぁ、しごくしかねえな。またわり!またわり!』と、真樹。
『本当にマスコミに公開しなきゃいけない』と、矢追。
『着てる物、食べた物、汚いと思っているだろー』と、バナナマン日村がももクロのポスターを破き、クシャクシャに丸め口の中に入れたところ、口から流血が…というアクシデントも笑いに変え会場を興奮に変えた。
ここで会場の後方に設置された実況席がライトアップされ、バナナマンの日村勇紀と設楽統、南海キャンディーズの山里亮太、スポーツ実況の矢野武アナウンサー、ももクロのマネージャーである川上アキラの姿が。
『矢追さん、れにちゃん見たら「宇宙人です」って言いますよ』と山里の発言に会場が沸く。
詳細は後日発表との事だが…今回の戦いは1月30日より東京キネマ倶楽部で行われるとの事。
まさに名前通りの”試練”が待つ、ももクロの勝負はいかに!!??

矢野アナウンサーの『いってらっしゃい』で、グレートクローバーZの登場である。
説明しよう。グレートクローバーZとは、グレート・カナ、グレート・モモ、グレート・アヤ、グレート・レニ、グレート・タマにより結成された悪役界のアイドルであり、両国国技館にて開催された全日本プロレスの大会”2011 プロレスLOVE in 両国 vol.13″に、突如登場したグレート・ムタの弟子として登場。毒霧を噴射し、ビンタをかまし、ド派手な場外乱闘を行った事で有名である。
あの興奮再び!!とばかりに会場には尺八の演奏が響き、忍装束風のももクロ…いや、グレクロの登場。
顔を覆っていた布を取った瞬間、グレクロのお面姿のメンバー。
これはお面だったのか違うのかと、後のMCで話題になっていたが”今、会える悪役、5人合わせて450ポンド”と紹介され、天井から扇子の登場。
“ワニとシャンプー”でサイリュウムから扇子に持ち替えるファンと共に距離は更に近くなっていく。

Z伝説”と続き、メンバー全員でのキメポーズである”Z”がキマったところで再度MCに入る。
『1年に1度の大切な日を私達に費やしてくれてありがとうございます』
『ここから見る風景は最高!』
『夢なら覚めないで欲しい…』
メンバーの想いがひしひしと伝わってくる。
それは会場に居た全ての人が同じ感覚を得た事だろう。
“Chai Maxx”ではステージ上に大きな火柱が立ち並び、階段一列ずつに光るライトがハートに見える。ドカーン!と大きな爆発音や所狭しと広がるレーザーなどの演出に、会場からの声援が響く。
ここで再度VTRが流れ、スクリーンには”春の一大事再び”との文字が映し出された。
『もっと沢山の壁を越えなきゃいけないと思ったし』と、百田。
『どんどんどんどん続けていける』と、高城。
『次が分からない感じがももクロらしいって言われたい』と、佐々木。
『正々堂々と胸を張って紅白の舞台に立ちたい』と、玉井。
『また1年頑張れるんだっていう想い』と、有安。
―ここで、横浜アリーナ2DAYSの発表となる。

ナレーションの一言で更にヒートアップする会場。
そのナレーションとは…『たったひとつだけ問題があるとしたら…彼女達はこの事実を知らない』
ここで生中継に入り、映し出されたのは”着替え中”と中央に書かれたアメコミ調のパネルから顔だけを出しているメンバーの姿。
「聞いてねーよ!」と怒りながらも笑顔の百田のえくぼは恋の落とし穴がスクリーンに映し出され、34000人規模のステージに動揺するメンバーの姿の生中継。
ファンが見たいリアルを中継形式で行う演出がまたニクい。

限定クリスマスシングルのカップリングである”サンタさん”ではフワフワのサンタの衣装のバックスタイルが燕尾服を思わせるかの様な部分にドット柄を沢山あしらい”れにちゃんのちょっといいこと見てみたい”で、高城のマジックが披露された。
CDを入れたステレオが消えたり、ジュークボックスに入った玉井が消えたりと会場はハラハラドキドキムードへ。
見事マジックを成功させ登場した玉井の手にしていたスカーフがスティッキに変化を遂げ、大型マジックをこの日の為に特訓を重ねた成果が見事大成功させた高城と玉井に大きな拍手が送られた。
ふと会場の上を見渡すと、至る所に赤い落下傘が落ちてきてファンの元へクリスマスプレゼントが贈られ、それに続き”ココ☆ナツ”では花道から広がる通路に降り、手の届きそうなところで佐々木と玉井は白い煙を四方六方に振り撒き、有安、高城はラケットを持ち、ゴムボールを遠くまで届く様にと打ち込んでいる。
サンタさんバージョンからセーラー服に衣装チェンジされ、限定シングル”白い風”を披露。

両サイドのスクリーンから歌詞が出ていて、その一言一言に想いを乗せて歌うメンバーに会場のサイリュウムが揺れていた。
早見の脱退、プロレスの会場での戦い、冬なのに省エネスーツ、試練の七番勝負、色々あったけれど紅白の夢は必ず果たしますと来年の抱負を述べ、深々とお辞儀をした後に玉井の「今年1年ありがとよー!お前らだまってついてこい!」と妹キャラは変わらず健在。
トナカイならぬサンタの格好をしたスタッフが大きな移動式の高台に設置したステージを引っ張り、会場の端から端までメンバーの笑顔と元気を届ける姿があった。
スタッフサンタからのクリスマスプレゼントである。
手を伸ばせば届きそうな距離に居るメンバーにサイリュウムが振られ、花道の両サイドには赤と白のフライチューブと緑色のゴム気球が登場。
クリスマスカラーの会場の中を走るメンバーの姿に赤と白が交差し、来年の紅白は!というここに居る全ての人の期待を受け縦横無尽に走る笑顔に吸い込まれて行きステージを去った。
アンコール!アンコール!会場からは割れんばかりのアンコールが鳴り響き、再度スクリーンに映し出された”発射準備完了”の文字と共に中継アナウンサーの「見たことも無い衣装を着ている」という情報に心躍る会場。
宇宙服をイメージした衣装を纏い、3月7日発売が決定されている”猛烈宇宙交響曲・第七楽章 無限の愛”を初披露。
大貫浩史氏が指揮する混声合唱団100人がステージに登場!

更にスペシャルゲストとしてスラッシュメタル四天王(BIG4)のひとつであるMegadethの黄金期を支えたギターリスト、マーティ・フリードマンがまさかの登場!
既に鈴木亜美のギターリストとして紅白出場を果たしているマーティを囲み人差し指を掲げ回りながら踊るメンバーの目は来年を見ていた気がする。

“あの空に向かって”ではスクリーンに2011年のオフショット映像がが映し出され、今年1年のももクロ総決算とも言える涙と汗と感動と言葉にならない大きな気持ちをもって締めくくった。
メンバーを代表し、百田が「皆さん、本当にありがとうございました!」とマイクを使わずに最後の力を振り絞り大きな大きな声で会場に感謝を届け、メンバーの深い深いお辞儀でを温かな拍手が包み、沢山の心がひとつになり、沢山の想いが詰まった感動的な思い出に残るクリスマスとなった。

会場の外では、テレビ朝日で放送されたももクロ初主演ドラマ”ももドラ”の写真集”ももいろクローバーZ 恋する制服”の先行販売もあり、1日で4000部の売り上げがあったという。
写真集を手にしたファンに感想を聞いてみた。

―写真集を手にしてみて、率直な感想を聞かせてください!

『こんなももクロ初めて見ました!こんな表情見た事無いです!』
『両面ポスターのどっちを部屋に貼ろうか悩んでいるんですが…どっちがいいですかね?でも両面貼りたいから2冊買っちゃいました!』
『この写真集には優しさが感じられる。いつも強い光を浴びているメンバーのイメージがあるけど、この淡い光を浴びているところがたまらないです。』

これからも、ももクロからは目が離せなくなる事間違い無しだ。
なお、この写真集は2012年1月12日に発売となるのでまだ見ぬファンは要チェック!!
3時間半にも渡るステージを終え、疲れを見せている事だろうと少し心配した私の期待を完璧に裏切り、笑顔でスタッフ関係者に挨拶をしていた姿に驚きが隠せなかった。
一体どこにその元気が残ってるのだろう…

メンバーがこのライブレポートを見てくれたファンの為にとびっきりの笑顔をプレゼントしてくれた。
2012年のももクロもよろしくお願いしますZ!!

[text by オオタニヒトミ]



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