H.I.P HAYASI INTERNATIONAL PROMOTION

LIVE REPORT

私立恵比寿中学

年忘れ大学芸会2013 エビ中のスター・コンダクター

2013.12.08 sun at さいたまスーパーアリーナ
open 17:00/start 18:00

“エビ中!史上最大規模!
一万人越の観客を前に堂々の”大学芸会”

12月8日、埼玉・さいたまスーパーアリーナにて私立恵比寿中学の単独ライブ「私立恵比寿中学 年忘れ大学芸会 エビ中のスター・コンダクター」が開催された。日本人アーティストとしてはメジャーデビュー以降最速であり、自身最大規模でもある今回の公演には、開催発表の直後から大きな注目が集まっていた。
完売となったこの日のチケットを手にし、会場へと足を運んだエビ中ファミリー(ファンの総称)の抑えきれない高揚感と、どこか落ち着かない様子が入り交じった、まるで本当の家族のよう面持ちで開演を待つ姿が印象的だった。

 オープニングは[全人類中学生化計画]が失敗に終わった3年後、”未確認中学生”なるエビ中メンバーが人類の存亡をかけ、世界各地から再び集結する…という映画のような壮大なムービーでスタート。大きな爆発とともに宇宙船が着陸すると、煙の向こうには9人の未確認中学生たちが姿を現す。アメコミ風の衣装に身を包んだ9人は、割れんばかりの歓声に包まれながら、最新シングル『未確認中学生X』を披露。こうしてついに史上最大の”学芸会”が幕をあけた。

 この日が初披露となったアルバム『中人』収録曲『R-O-B-O-C-K』から『あたしきっと無限ルーパー』をノンストップでパフォーマンスすると、そのまま宇宙怪人軍団との戦闘シーンに突入する。いきなり学芸会の域を越えた本格的な殺陣の数々に会場も大興奮、それぞれの必殺技で見事に宇宙怪人たちを撃退すると、そのまま『禁断のカルマ』へ。歌い出しの真山りかの歌声がいつにも増して伸びやかで、このライブに向けての気合いを感じさせた。更に『梅』『使ってポートフォリオ』を披露すると、ここでようやくこの日最初のMC。「サイリウムがいっぱいで緊張がほぐれた」と話す通りに、1万人以上の観客を前にしてもいつもと変わらずマイペースなゆるゆるトークで会場を和ませた。
 つづいて花道に登場し披露したのは瑞季・真山の『アタリメ』、会場後方のサブステージでは杏野なつ・鈴木裕乃の『友情ラブレター』、星名美怜のソロ曲『キミに39』では会場がピンク色のサイリウムに包まれ、『いつかのメイドインジャピャ~ン』を歌った安本彩花・廣田あいか・松野莉奈・柏木ひなたの中3ユニットは曲中ずっとステージ上を走り回ったりと、それぞれの個性が光るユニット曲を次々と披露した。

 ライブ後半戦はおなじみebitureからスタート。前半のアメコミ風から一転、クラシカルなアイドルスタイルの衣装でサブステージに登場すると『I’m your MANAGER!!!』『誘惑したいや』『大人はわかってくれない』の3曲をパフォーマンス。特に『大人は…』での廣田の気迫は凄まじく、長い髪を振り回し感情を思い切りぶつけて歌う姿はひと際輝きを放っていた。
 つづいてメインステージには”池ちゃん”ことレキシの池田貴史の姿が。エビ中のレギュラー番組で共演していた池田の登場に、会場も「池ちゃん!」コールで大いに盛り上がる。ここでは池田の提供楽曲『U.B.U.』『頑張ってる途中』をピアノの生演奏とともにパフォーマンス。”イケッサー長官”という設定で現れるもそれを早々に無視されたり、退出の誘導をしてもらえなかったり、と、その愛あるナメられっぷりにエビ中と池ちゃんの親密度の深さを感じさせる、なんとも微笑ましいコラボレーションとなった。
 8分にも及ぶバラード『いい湯かな?』で会場をほっこり癒したあとは、怒濤のラストスパート。メジャーデビューシングル『仮契約のシンデレラ』では「K・A・R・I」コール、『放課後ゲタ箱ロッケンロールMX』では会場が揺れるほどのジャンプと、メンバーと観客が一体となってこの日一番の熱い盛り上がりをみせた。最後の『Lon de Don』では謎の外国人や宇宙怪人軍団がゆるっと登場し、よくわからないが最高に楽しい、エビ中ワールド全開のフィナーレとなった。

 アンコールの『手をつなごう』『フレ!フレ!サイリウム』ではメンバーがトロッコに乗り込み、アリーナの周りを一周。サイリウムで埋め尽くされた会場の奥の奥まで見渡しながら手を振ったり、時折感極まりながらもしっかりと声援に応えていた。ラストはエビ中のテーマソングともいえる『永遠に中学生』を披露し、大歓声のなか”学芸会”の幕が閉じた。
 今回の公演で驚くほどの成長を見せてくれたエビ中メンバー。オープニングから凛々しい表情で登場し私たちを魅了する姿は、約1年前の中野サンプラザ公演で特効に驚き転んでいた彼女たちとはまるで別人のようだった。かと思えば、いつまでも変わらぬ愛くるしさで私たちの心を鷲掴みにしてしまう。この未知数っぷり、やっぱり彼女たちは最強の「未確認中学生」なのだ。

[TEXT by Reina Hikasa]
[PHOTOS by YUJI HONDA]



PAGE TOP