H.I.P HAYASI INTERNATIONAL PROMOTION

LIVE REPORT

バカヤロ vol.1

若旦那主催 対バンライブシリーズ バカヤロ vol.1
若旦那 VS かりゆし58

2014.01.31 fri at 原宿アストロホール
open 18:30 / start 19:00

本当のバカヤロはどっちだ?!
対バンライブ企画の記念すべき第1回目、バカヤロvol.1 のリングに上がったのは沖縄の刺客、かりゆし58 !
熱き闘いのゴングが今、鳴り響く!

2014年1月31日。この日、若旦那主催、待望の対バンライブ第一回目が行われた。ソロ活動開始以降、ジャンルを超えた新たな挑戦を続けてきた若旦那。
若旦那が対バン?グループの若旦那からは想像のつかない組み合わせなだけに興味津々だ。そして今回、対バン相手となるのは、昨年2013 年10月よりスタートした、47都道府県ツアー[HAISAI ROAD BEYOND2013-14]後半戦中のかりゆし58。数々のCMソングやドラマ主題歌を手がける、メンバー全員が故郷の沖縄在住というインディーズバンドだ。
日中の春の陽気とは一転し、身を切るような寒さの中、会場の原宿アストロホール前には、前面に”4946 DES(シクヨロデス)”と書かれた今回のライブTシャツでもある黒のバカヤロTシャツや、KARIYUSHI58の文字が踊るTシャツ姿のファン達が、戦闘態勢で長蛇の列を成していた。寒空の下でさえ、楽しみで仕方ない!といった笑顔にこちらも笑みがこぼれる。若いファンが多く見られる中、年齢層が高めの男性女性の姿もちらほら見られ、2組が織りなすライブへの期待度も高まる。会場内は既に、超満員。「やばい、ステージめちゃ近い!」と興奮気味の男子グループがステージに手を伸ばす。そろそろ開始か、と時計に目をやろうとしたその時、ライトダウン。闘いの火蓋は切って落とされた!

先攻、かりゆし58(かりゆしごじゅうはち)。
ライブでは定番の出囃子、名古屋出身のレゲエユニットACKEE&SALTFISH(あきあんどそるとふぃっしゅ:通称アキソル)の『そろそろ かりゆし』が流れると、手拍子と歓声で会場が包まれ、♪そろそろ かりゆし みんなが集まれば酒盛り♪の合唱でメンバーを迎える。「ハイサーイ!!!」という沖縄弁の軽快な挨拶と共に、かりゆし58のメンバー4人がステージ上に登場。Vo&Ba前川は、ストローハットに沖縄を思わせる柄の白のハーフバンツ、続くGt新屋、Dr中村、Gt宮平も、デニムシャツやTシャツといったラフな装い。オープニングチューンは”まっすぐな”という意味の沖縄の方言がタイトルの『まっとーばー』。ドラムのリズムが心地良く響き、ゆるく、ピースな雰囲気に満たされる会場。かりゆし58が登場したその瞬間から、独特の安堵感で幸せな気持ちになるのは、かりゆしマジック!!まさに今回の対バンの幕開けにふさわしく、いつも嘘偽りない真っ向勝負の若旦那と、心に刺さるまっすぐな歌詞とサウンドを生み出すかりゆし58とが、このステージで”どストレート”にガチンコ勝負をするのだと予感させる。続く『恋の矢』は、読売テレビ制作・日本テレビ系列のドラマ、優香主演の「ハクバノ王子サマ 純愛適齢期」の主題歌となった楽曲。人差し指で天を差し、”ただまっしぐら”な恋の歌を歌い上げる。
そして「2曲歌ってしまった時にあれですけど、、、かりゆし58です!よろしくお願いします!」と沖縄訛りで、ゆったりとした(笑)自己紹介をし、会場の笑いと歓声をさらう。「このライブはあなたのものです。逢えてよかったぜ。嬉しいです!今夜だけの、バカヤロだけのとびっきりを見せてちょうだい!」と叫ぶと、歓声が上がり、徐々に熱が上がっていく。愛する人へのプロポーズソング『ナナ』では、開始早々、涙を拭う人の姿が。

泣ける歌だけじゃない、徐々にアップテンポの曲へ。『電照菊』では、Gtの新屋と宮平がステージ前方にこれでもか!とアグレッシブに迫ってくる。それに応えるかのように、観客も左右に両手を振り、飛び跳ね、拳を突き上げる。愉快なタイトルと、沖縄音階、ロック、レゲエが”ちゃんぷるー”された、かりゆし58の独特なサウンドと、ストレートな歌詞が体に染み込んでくる。
曲間のMCでは、沖縄訛り全開。「初めましての人!」の声に手を上げる観客に「いや、お前絶対あったことあるよ!はじめましての人は、初めましてのヤツに、初めましての人手上げてって言われて簡単には上げないと思うしな。」と鋭いツッコミをし、会場を大いに湧かせる。「とても良い夜だよ。どうもありがとう。良く来たね!」と笑い、第39回日本有線大賞で新人賞を受賞した、代表曲『アンマー』を披露。母への感謝を綴った歌詞を口ずさみながら、涙を拭う観客。そう、ぐっとくるんです。。。あっという間のラストチューン『証』では、”結んだ心は離れない”の大合唱とウェーブ。Vo&Ba前川が、会場のバカヤロ(観客)、ライブに関わった全てのスタッフ、若旦那や、若旦那バンドクルー、そして自身のメンバーに、ありがとうと感謝を述べ、『オワリはじまり』の冒頭をアカペラで歌い、観客と大合唱。「バカヤローども、いい夜を!」と締めくくり、先攻かりゆし58から若旦那へと襷(たすき)が繋がれた。

後攻、若旦那。
ギターを片手に、トレードマークのサングラスに革ジャン、エンジニアブーツでステージに現れる。湧き上がる”若旦那コール”を制するように、ギターの音だけが響き渡る。「おい、調子はどうだー!」という投げかけに、割れんばかりの歓声で応える観客。まずはフリースタイルから『TASUKI』へと繋げ、かりゆし58とファンへ「探してもお前らみたいなヤツに会えないよ、二度と」と歌う。
「今日楽しみたい奴、拳上げろー!」と叫び、アッパーチューンの『欲しいものなら』を披露すると、待ってましたとばかりに、拳を突き上げ、ジャンプの嵐。「今日ぐらいは子供に戻ろうぜ!」と観客にもっともっと近くとステージを飛び越えて行く若旦那。観客の熱気も一気に上昇!
そして、若旦那節は今日も健在。「胸ん中によ、溜め込んでると腐っちゃうものがあるんだよ。だから今日でっかい声出して、ぜんっぶ吐き出して行け!自分中で何が腐ってるのかよ、音楽とか、仲間とかこの空間通じて、気付いてくれ。やり残したことはねえか、腐っちまったもんは何なんだとか、それを全部、声だして歌にして、俺にぶつけてこい!」「なんも考えんなよ、今日はバカヤロだからよ!」「心をリセットしてみろ。考えすぎる計算高い頭、まず捨てろ。そして、何にもなかった頃のような心をからっぽにして、俺とか、かりゆし58が入れる隙間を作ってくれ。」
勢いに乗って、『それを幸せと呼ぶ』『伝えたい事がこんなあるのに』を立て続けに披露。大合唱とジャンプ、タオルを拳に巻き天高く突き上げる観客、汗だくになり、さらに『何かひとつ』『春一番』『I don’t wanna turn away〜男の十の条件〜』をノンストップで駆け抜ける。その一体感たるや、これぞ、若旦那のライブの醍醐味であり、笑いあり、締めるところは締めるそのギャップと、飾らない自分をストレートにぶつけてくる若旦那の人間味にふれ、アウェイがホームになる瞬間がある。来るもの拒まず、楽しむ人を選ばないライブだ。
「倒れそうな奴いたら助けてやれよ。」と優しい言葉をかけたかと思えば、「喉乾いてる奴いたら、つば飲めよ(笑)」と和ませる。
そして、ライブも佳境へ。「覚悟して浴びろ!」ともはや恒例となった、”給水タイム”に突入。ペットボトルの水をステージからぶちまける若旦那。

そして再び、真剣な面持ちで話しだす。「バカヤロって奴はさ、簡単になれねえんだよ。俺たちはどっからか影響受けて、テレビとか学校とか街中とかで、俺たちはルールとかしがらみとか秩序とか、そんなものをいっぱい勉強してきた。それもいいんだよ。それを覚えて、誰も傷つかないように、みんなが幸せを願いながら生きて行く。それも大事なんだよ。だからどっかで、自分なんてとか、やれる訳ねえ、あいつが失敗したんだから自分も失敗するとか余計な基準までも俺たちは学んできたと思う。関係ねーぞ。言っとくけど、関係ねーからよ!俺の目線そらすんじゃねえよ!俺はマジで言ってっからよ。俺は思うんだよ。マジになって、本気になっていっぱい考えて進んだ道には絶対成功があるってこと。やり続けろよ。信じた道やり続けろ!OK?!そのためにはさ、バカヤロになんねーとダメなんだよ。あの頃みたいに。」
そう言って、対バンを始めた経緯を語り始める若旦那。ロックフェスティバルにも関わらず、レゲエ、ヒップホップなど様々なジャンルのアーティストが出演する、10-FEET主催の”京都大作戦”で受けた衝撃、仲間との出逢い、そして、レゲエやヒップホップを聴く前のまっさらな自分に戻れたこと。そう、バカヤロに戻れた瞬間だ。「今日から生まれ変わりたい。俺は37でも全部捨てて、まっすぐいくよ。」と決意を語り「いや、別にグループをやめるって意味じゃねんだよ。そういうのじゃねえんだよ(笑)」と畳み掛けると、会場から笑いが起こる。「自分の信じてたものとか、プライドとか、自分の見え方とか。こうやってたら、無難にこう行ける、とかじゃねんだよ、俺は。俺はいばらの道を行くって決めた。」と。若旦那は、色々な自分を、受け入れている。その覚悟が凄い。
一つに絞る必要なんてない。グループとソロ。社会のルールと自分のルール。その二つの側面を行ったり来たりしながら、どちらも必要なんだと思わせる。
何かを本気で必死で向かっていく人が、かっこよくないわけがない。
そして、尾崎豊の『ダンスホール』を既にかれた声を振り絞り、しっとりと聴かせる。尾崎豊の育ての親であるプロデューサーの須藤晃の姿もあり、音楽をやる上でのプライドを学んだと若旦那は語った。
しんみりとした観客に、「最後は笑っていこうぜ、はい、笑いっ
とにっと笑う若旦那。「若旦那、一生味方でいるからよ」というファンのセリフに、「俺が言うセリフだ、お前ら」と即座に返す。ブレない男だ。

ライブもラストに向けて一気にヒートアップ。『青空』『俺達の青春』を歌いきり、「馬鹿にされちゃうくらいでっかい夢見ろよ!」と投げかけ、ラストチューン『愛してる』へ。毎度、大合唱と肩を組みあい会場が一体となるこの歌は、若旦那の愛に溢れている。そして、歌詞を完璧に覚えているファンにはいつも驚かされる。タオルを振り回し、観客も負けじと若旦那についていく。そんな観客を前に、「かりゆし58と俺、どっちがバカヤロだったかっていうと、勝敗は。。たぶんお前らだ!」と若旦那は誇らしげに言い「俺、一旦はけるわ(笑)かりゆし58と一緒に出てくるからよ。そしたら、今日イチの声出せ!」そう言ってステージ袖に消えてゆく。

2組が再びステージに戻ってのセッションでは、若旦那とかりゆし58が、揃いの”4946 DES” Tシャツを着用し、一昨日生まれたばかりという『Hey Brother』を届ける。自分の生まれ育った原点へ戻って欲しい、あの頃の自分に戻って欲しい。そんな想いが込められた曲だ。かりゆし58の前川のまっすぐで透明感のある声と、若旦那の力強く優しい声が溶け合い、今日一番の歓声と盛り上がりをみせる観客。
「バカヤロ、本当にありがとう!!!!!!!!!

「また会うまでに、自分を励ましながら生きて行けよ!この大バカやロー!

と叫び、ギターのけんちゃん、あきらくん、わたるくんを紹介し、やむ事のない歓声の渦の中、若旦那とかりゆし58のステージは幕を閉じた。
この対バンライブの盛況ぶりは、観客の笑顔を見れば、一目瞭然。幸福度の高いライブだと思った。記念すべき第1回目の”バカヤロ対決”は、2組のミュージシャンと双方のファンとが、見事にTASUKIを繋ぎ、心を結んだ名試合となった。

とにかく、”まっとばー”で、”どストレート”で”まっすぐ”な対バンライブ。この2組が、飾らぬ心で音楽を通して私たちに伝えてくれるもの、あまりにもシンプル。頭ではなく、心で感じる事。
だが、若旦那がよく口にする、”ゆっくり”は、そんな私たちに寄り添ってくれるひとつの言葉であり、メッセージだ。ライブで盛り上がることや、歌う事を強制するわけではなく、それが出来ないことを恥じなくていい場所を提供し、自分のやり方、スタイルで、自分のペースで向き合えばいいと。偉そうな事もいわず、ただ隣にいてくれるという、かりゆし58も、音楽を通してゆっくりでいいんだよ、と私たちを見守ってくれる。いばらの道をゆく全ての人に、若旦那とかりゆし58の音楽が届けばいいと、心から願う。

[TEXT by RIE SUMI]
[PHOTOS by SOSHI SETANI]



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