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LIVE REPORT

ももいろクローバーZ

「サマーダイブ2011 極楽門からこんにちは」

2011.08.20 sat よみうりランドシアターEAST
Open 16:00 / Start 17:00

会場である、よみうりランド入り口は既に沢山のファンで埋め尽くされていた。当日の天気予報は、曇りのち雨だったが、暑すぎず野外で行うには、最適のコンディションである。そんな中、メンバーそれぞれの色のTシャツや帽子をまとったカラフルな6000人が大集結し、開演を待ち望む。
いま、会えるアイドル、週末ヒロインのライヴレポだZ!!

夏休みも終盤にかかり、この夏、最後の思い出にと高ぶる気持ちを抑えつつも笑顔が多く見られる。ステージに設置してあるスクリーンに映し出された“ももクロの夏”と題されたVTRと共に、なんとグリーンデイのバスケットケースがかかっている!アイドルのライヴでは異例でもある凝った選曲に今回の演出は今までとは一味違う気がした。
メンバー一人一人のオフショット満載の可愛い映像に会場からは黄色い声とたくましい声があがり、“ももいろクローバー対ものクロ帝国、最後の戦い”からのスタート。
悪のボスと覆面7人が赤、黄、緑、紫、ピンクといった様々な色のTシャツを着た会場の“大きなお友達”へ攻撃をする。
「ここに居る全員をシックな色に染めてやれ!」とボスの一言で会場から大きなお友達が3人ステージへと連れて行かれ、赤、黄、ピンクのTシャツが黒インクで染められていく。爆弾と呼ばれる大きい風船が会場に放たれ、ステージ上の3人が持たされた爆弾が爆発した瞬間、今回のライヴのタイトルにもなっている、まさに“極楽門からこんにちは!”と、極楽門より、ももクロメンバーの登場。

クレーン車に設置してある小さなステージ乗り込み、どんどん高さを増していく。
「今から助けに行くからねー!!」と、クレーンステージから“ももいろクローバー参上”の垂れ幕が登場。
ボスが「良い大人は働いている時間だ」と言うと、「ちょっと社会から逸脱しているだけ」と会場が笑いに包まれ、クレーンから降り、移動する姿は、ももクロの可愛さ全開スタイルと呼んでも過言では無い、よくヒーローものの決めポーズとされる“シャキーン”と片手を伸ばし、片手を曲げたままのスタイルでの移動。「コレ、移動しにくくない?」とのツッコミもあったが、無事ステージへと登るメンバー。得意技としてしおりん(玉井詩織)の“はらへったカッター”や、あーりん(佐々木彩夏)の“だってあーりんなんだもん”で次々に覆面を倒し、ボスには、かなこぉ(百田夏菜子)の“かなこデコピン”で地球に平和が戻ったのだった。
ありがとう!ももクロ!ここで『Z伝説』がスタート。
メンバーのソロ場面毎に、そのメンバーのTシャツを着た大きなお友達がハイジャンプ!スクリーンにレインボーカラーの波形が映し出される中、7月27日に発売されたばかりの1stアルバム“バトルアンドロマンス”から『CONTRADICTION』を初披露。
ハイテンポで少しサイバーチックな楽曲にももクロのアイドル性からチラリとカッコよさの面が見られる。少しももクロがたくましく見えたのは私だけだろうか?歌詞の“勇気をためそう”部分のメロディが何とも胸をアツくさせる。
続いて『D’の純情』の勢いあるダンスに負けじと大きなお友達が会場を1つにしようとピョンピョン跳ねている。歌詞の中にメンバーの名前がこっそり入っている『ピンキージョーンズ』では色んな色のクローバーが画面いっぱいに広がり、噴水大砲と呼ばれるウォーターキャノン噴射で大きなお友達が濡れながらも笑顔に。かなこぉ(百田夏菜子)のアクロバティックな動きも見せつつ、メンバーの汗が光る。アイドルなのに、汗だくで、こんなにも一生懸命にやっている!!と、その姿を見て感動を覚えた。今までのアイドルと呼ばれた人達とは何かが違うのだ。
今までこんなアイドル居ただろうか。
不思議な魅力のももクロに釘付けになってしまう大きいお友達の気持ちが分かる。一言でアイドルと言っても色んなアイドルが居るが、ももクロの様にここまで常に全力な姿勢が見られるアイドルは今まで居ただろうか?
曲が終わり、MCに入るが、お辞儀の時間がとにかく長い。
心からの感謝を皆に伝えようとするピュアな気持ちが伝わってくる。
しおりん(玉井詩織)の「おい!おまえらー!私達の事好きかー?」の妹キャラ全開の彼女が、髪の毛をバッサリ切って大きなお友達をビックリさせていた。
またもや初披露となる『天手力男』に続き、『ミライボウル』でステージセンターに設置された花道に出て来て、大きなお友達に隠れてしまい、こんな小さな体で力いっぱい動き回る姿が一段と光って見える。
しおりん(玉井詩織)とかなこぉ(百田夏菜子)のアクロバティックな動きと共にステージからメンバーが衣装チェンジの為居なくなると同時にスクリーンにVTRが流れ、浴衣のももクロが映し出される。大きなお友達は皆、着席し、スクリーンを見つめる。何と!ここで重大発表があった。
10月30日、渋谷O-EASTにて女性限定ライヴ“ももクロ女祭り2011”と、11月6日、品川ステラボールにて男性限定ライヴ“ももクロ男祭り2011”のももクロ秋の2大祭りの発表があった。

ピンクの上下のつなぎに白のセーラーカラーの衣装にチェンジしたメンバーが出てきて、「まだまだ夏は終わらない!」「まだまだ宿題も終わらない!」と、続いたのが『ワニとシャンプー』まさに今の等身大のももクロの現実問題と言ったところだろうか。
現役の学生であるメンバーの宿題は終わったのだろうか?
多忙な彼女等の心配をしつつ、メロディの良さにうっとりしながらもふと会場を見渡すと、皆、サイリウムからセンスに持ち替えている。
今回のアルバムに収録されていない『キミとセカイ』で少し背伸びをした大人な雰囲気を一気に醸し出し、『気分はSuper Girl』で等身大の恋愛観を魅せてくれる。WOW-yearで大合唱する大きなお友達。
ダンスも激しく、それでも笑顔で歌って踊る小さな体のどこにそのパワーがあるのだろうか。自然と体が動きだしてしまう…やはり不思議なパワーを持っている。
ステージ上によく昔、ラグビー部にあった様な金色の大きなやかんが設置しており、それで水分補給をしているメンバーの姿に何だか部活動の一環かと思わせる光景があった。まるで夏合宿の様だ。
「VTRで2大祭りの発表があったんだけど、重大発表がもう1つ」と言い、『ももクロニッポン万歳!』が始まる。
この曲も初披露だが、ステージを所狭しと左へ右へ駆け巡るパワーに続き、後のピアノから始まる『キミノアト』のしっとり感がサイリュームとコラボして、とても良い空間演出を作り上げている。
スクリーンに何度か“I LOVE YOU”の文字が出てきて、切ないラブソングが心にジーンと沁み渡る。元気いっぱいのメンバーが、こんなせつない表情をみせる事が出来るのかと、そのギャップにただただ驚いた。『全力少女』で初恋を思い出し、段々と日が落ちてきてサイリウムの光が強さを増す。
再度VTRに入り、ここでHappy Christmas (War Is Over)のカバーと共に再度重大発表!12月25日さいたまスーパーアリーナにて“ももいろクリスマス2011”が行われる事が発表されたのだ。思い返せば、2008年の初ライヴから3年。代々木公園から日本青年館へ、中野サンプラザからZeppへと変わり、ついにさいたまスーパーアリーナでの公演となる。
大きな不安をVTRでは見せていたが、大きな期待がかかっているのだ。
そんなメンバーが衣装チェンジした黒のタンクトップワンピには、大きな星がプリントされていた。その星は、きっと皆の期待と共に輝いて欲しいという思いが詰まっているのだろう。『Chai Maxx』では、覆面と共に踊り、会場も踊る。

スクリーンには大きく4月10日に行われた中野サンプラザ大会の涙なしでは見られないと言われているDVDの発売を前に“ももいろクローバー”から“ももいろクローバーZ”として改名した彼女達の成長が見られたと思う。
ここでスクリーンには、大きなお友達を代表して南海キャンディーズの山ちゃんがドアップに映し出され、会場からは笑いが。
『行くぜっ!怪盗少女』でピンクテープがドカーン!!
歌詞にもあるように、“いつも全力で歌おう!踊ろう!笑おう!”笑顔と歌声で世界を照らし出せるのは、ももクロなのだ。
『ココ☆ナツ』にてウォーターキャノン+大きな水鉄砲(マシンガンタイプ)で大きなお友達に水!水!水!のプレゼント!『スターダストセレナーデ』では会場の至る所からシャボン玉の演出が。
指定席だけでは無く、芝生席にまで飛んでいくシャボン玉が少しでも皆に届けたい!とメンバーの気持ちがこもっているかの様だった。

『オレンジノート』では大きなお友達同士が隣のお友達と持っているサイリウムをマイクに見立て歌っている姿が見られ、皆、完璧なフリで最高の一体感をメンバーにプレゼントしていた。
「こんなに沢山の皆の前で歌えて幸せです」と、3回も深く深く深くお辞儀をしてステージを去ったメンバーに響くアンコールの声。
時間は19時を回っていて、既に会場周辺は夜へと変化と遂げていた。

白のTシャツとショートパンツでインナーのタンクトップがそれぞれメンバーの色での登場。『走れ!』でステージの照明が全て消され、サイリウムだけの光が揺れ、なんとも幻想的な空間となった。『コノウタ』でPOPな演出に続き、アクロバティックなダンスに会場のジャンプが合った瞬間、金テープがドカーン!!
スクリーンに映し出されたのは、沢山のファン、一人一人の写真だった。
また深く深くお辞儀をし、ステージを去るメンバー。
VTRが再度映し出され、ここで雨がポツリポツリと降って来た。
そんな中、大きなお友達のアンコールの声が大きく大きく響く。
再度挨拶をしにステージに上がったメンバーに沢山の拍手と声援が送られ、このまま全力で走り続けるももクロの笑顔を応援していきたいと心から思わせてくれる余韻を抱き会場を後にした。

[text by オオタニヒトミ]



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