H.I.P HAYASI INTERNATIONAL PROMOTION

LIVE REPORT

がんばれ!Victory

今夜は赤ブリで全力!に決まっとろうもん!

2017.05.20 sat at 東京 赤坂BLITZ
open 17:00/start 18:00

「しあわせな10年でした!」
がんばれ!Victory、笑顔で飾ったラストライブ

5月20日、東京・赤坂BLITZにて、がんばれ!Victoryのラストワンマンライブ[今夜は赤ブリで全力!に決まっとろうもん!]が開催された。
がんばれ!Victoryは、佐賀県唐津市出身の同級生、あやき(Vo)、れな(G)、しのぶ(B)、みなみ(G)、まゆこ(Dr)からなる5人組ガールズバンド。小学6年当時の2007年に結成され今年で結成10周年を迎えたが、4月22日に行われた定期公演で解散が発表され、惜しまれながらもこの日が最後のライブ。彼女たちのラストステージを目に焼き付けようと、会場には多くのファンが駆けつけた。
定刻を過ぎ、いよいよ開演。SEに合わせ一人ずつ登場したメンバーに、客席から歓声が上がる。「赤坂BLITZ、最後まで全力で楽しんでいきましょう!」そう言ってスタートしたライブ一曲目は『青春!ヒーロー』。疾走感あるロックナンバーでいきなり会場の温度を上げていく。「青春だ!ビクトリー!」と、観客のコールものっけから息ぴったりだ。
続く『WONDER JOURNY』では重厚なサウンドを響かせ、『パレット』では可愛らしい楽曲に合わせ茶目っ気たっぷりにリズムをとってみせたりと、多彩な表情で魅了していく。
『ボクラノミライ』のコール&レスポンスで、会場のボルテージはさらに上昇。「僕らの未来は僕らの手の中」、拳を掲げながら歌うその歌詞は、これからそれぞれの道を進む自分たちへのエールのようにも感じられた。

ライブ中盤には、『ふらいはい!!!』『夢のつづき』をアコースティックバージョンで披露。やわらかな光に包まれた空間でしっとりと歌い上げる。今までほとんど披露されてこなかった貴重なアコースティック演奏に、先ほどまで熱狂の中にあった会場は静まり、観客は一音一音を大切に聴き入っていた。
ここまで怒涛のパフォーマンスをみせた彼女たちだが、MCでは一変、なんとも可愛らしい方言全開!絶妙なバランスの5人による、息のあったやり取りで会場を沸かせる。
ファンからの質問に答えるコーナーでは、“印象に残ったライブは?”という問いに「中学の時、ライブ中にミスをして演奏がストップしてしまい、怒られた。」(しのぶ)、「冬にダウンジャケットを着たままライブに出演して怒られた。」(みなみ)、「サンダルでライブをして怒られた」(あやき)と、なぜか小・中学時代の怒られた思い出話が続出。小学生からバンド活動をする彼女たちならではの、微笑ましいエピソードで盛り上げた。

再びライブに戻ると、れな作曲の新曲『駄目だ、ネ』を披露。かわいらしい恋愛の歌詞を、れな・みなみのツインギターで彩る爽快なナンバーだ。
『また明日』では、あやきがステージの端から端まで駆け回りパフォーマンス。サビでは客席が明るく照らされ、みんなでジャンプ。ピースフルな一体感で場内が満たされた。
「どこのライブでもやっていない、最初で最後の曲」そう言って披露したのは、みなみ主動でこのライブに向けて制作したという新曲『『ピリオド』』。彼女たちのこれまで、そしてこれからを歌う、熱いメッセージの込められた一曲だ。
モニターには、みなみ手描きの歌詞が映し出される演出。「さぁ進んで行こう」という前向きな歌詞に応えるように、観客も力強く拳を掲げていた。
ポップなサウンドの代表曲『ラリラリラ』では、バンドメンバーもステージ上を縦横無尽に駆け巡り、会場の盛り上がりも加速。そして『DEAR』が始まると本編はクライマックスに。メンバーも観客も一体となってタオルを振り回し、会場は笑顔に包まれた。

アンコール、5人が再び登場すると、会場は一面赤いサイリウムに染まり、最前には“俺たちはがんビクが大好きだ!”という横断幕が。
ファンからの粋なサプライズに、メンバーの目には涙が溢れ出す。
ここまで、いい意味で“いつも通り”の明るいパフォーマンスで盛り上げていた彼女たちだったが、ついに一人一人、解散への思いを語り始める。
まゆこは「大変なことも、このメンバーだから乗り越えられた。正直さみしいけど、前向きに、みんなで笑顔で終わりたいです。感謝しかない。」と涙ながらに挨拶。
しのぶは「10年かけてこんなに沢山の人に出会えて、本当に幸せな時間を過ごせたなと思います。ふとした時にがんビクのことを思い出してくれたら嬉しい。」と、最後までしっかりと丁寧に、気持ちを伝える。
つづけて「まさに青春、という時間を過ごすことができました。できれば、一生、この5人のことを忘れないで。」と素直な想いを語るあやき。
「このバンドは終わってしまうけど、みなさんが聴いてくれる限り、曲は生き続ける。」と力強く話すみなみ。
最後にリーダーれなは「発表してから一番言われたのは“もったいない”という言葉。11歳で選んだこの道は、正しかったと思えた。たくさんの出会いと、素敵な景色をありがとうございました。」と締めくくった。

「泣き虫な私たちだけど、最後は笑って帰りますよ!」そう言い放ち披露したアンコール一曲目は、メジャーデビュー曲『全力!スタート』。MV映像がモニターに映し出される演出に、会場は感動に包まれながらも、さらに熱を帯びてゆく。つづく『KGSD』では、客席もステージも関係ないと言わんばかりの自由なパフォーマンスで大いに盛り上げた。
アンコールを終えても、なお鳴り止むことのない拍手に、みたびステージに上がったメンバー。まゆこは「泣いて帰ったんだから、もう呼ばないでよ!」と笑い、あやきは「楽しかったぁ」と客席を見渡しながらしみじみ。ラストはもう一度『青春ヒーロー』をプレイし、ライブは大団円を迎えた。
ステージを降りる直前、「みなさん、がんビクに出会えてよかったですか?」というしのぶの問いかけに、この日一番の大歓声で応えるオーディエンス。
ファンとの強い絆で完成されたラストライブは、満開の笑顔で幕を閉じた。
彼女たちの、幸せそうなキラキラの笑顔は、この10年の活動を物語っているようだった。
がんばれ!Victoryのライブは、ステージと客席の垣根を越える。5人とファンと、みんなを巻き込み、音で遊ぶように歌い演奏する姿は、いつだってたくさんの元気をくれた。
これからはそれぞれの道を進む彼女たちに、今度は私たちが、心からのエールを送りたい。頑張れ!!がんばれ!Victory!

[TEXT by 日笠麗奈]
[PHOTO by Wataru Umeda]


PAGE TOP