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LIVE REPORT

山根万理奈

RADIO DRAGON presents 山音まー vs 山根万理奈

2011.09.30 fri at 渋谷WWW
Open 18:30 / Start 19:30

全てはYou Tubeから始まった!現役女子大生、山根万理奈の素顔に迫る!!
季節は色を変え、段々と太陽が遠くなっていく秋。
渋谷WWWにて、山根万理奈のワンマンライヴが行われた。

ここで山根万理奈を少しおさらいしてみよう。
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What’s 山根万理奈
公開されているプロフィールは、以下の通りだ。

・島根県在住
・現役女子大生(4回生)
・1989年7月17日生まれ
・A型
・151センチ
・YouTube ID:7208133

以上!
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そう、山根万理奈は、何を隠そう…このプロフィールの公開が全てなのだ!
ここでお気付きになった方も居るだろう。
“何故YouTube IDが公開されているのか?”
そう!今、人気の動画サイトYouTubeやニコニコ動画で人気大爆発中!圧倒的な再生回数で話題騒然!山根万理奈の素顔にドドーン!!と迫って来たのである。
2009年4月。彼女は、動画の投稿で“まー”と名乗っていた。
いつも家で歌っているのだから、たまには誰かに聴いてもらいたいという気持ちから、様々なアーティストのカバーや、オリジナル楽曲をアコースティックギター1本での弾き語りした動画を投稿。
全てはそこから始まった。
山根万理奈は素顔を一切公表せず、彼女の大好きな“うた”だけで勝負をかけたのだ。
そしてインターネット上での口コミが広まり、ついにシングル“ジャンヌダルク”でメジャーデビューが決まり、夏休みを利用し、初のワンマンライヴを成功させ、夏休みの終わりに再度ワンマンライヴで締めくくる彼女の夏休みの最終日に渋谷WWWで山根自身、2度目となるワンマンライヴを行った。

会場は既に沢山のファンで埋め尽くされていた。
素顔を一切公開していないという事もあり、どんな女の子なのだろう?とYouTubeを何度もチェックし、想像を膨らませながら19時半。本人による場内アナウンスが始まった。
「もうすぐ始まるよー!!キーワードは歌ってHAPPY!!」
“すすすす、すき、だぁいすき”がSEで流れ、いよいよ、山根万理奈の登場だ。
ネイビーの水玉のノースリーブワンピースで登場した山根に会場から大きな拍手が起こった。白い肌が、よりいっそう強調される。
YouTubeでは肩位の髪の毛だったが、ショートボブに短くし、想像を遥かに超える端整なお顔立ちに思わず言葉を失う。
清楚、清潔感と人は言うのだろうか。
全ての清らかという言葉の似合う1人の女子大生がステージに立っていた。

山根を語る前に、少しだけ紹介したいのが、彼女が投稿する動画サイトで注目を浴びている弾き語り楽曲の1つに“ボカロ”というものがある。
ボカロとは“VOCALOID”の略であり、メロディーと歌詞を入力する事でサンプリングされた人の声を元にした歌声を合成する事が出来る音楽用ソフト。
初音ミクや鏡音リン、レンなどが有名だが、キャラクターボーカルシリーズとして世間に広まった。
そこで動画サイトでは、自分の作った曲をそのキャラクターに歌ってもらうという、誰もが簡単にプロデューサーになれる!という事が社会現象にもなった程だ。

そのボカロ楽曲から山根は動画投稿サイト“ニコニコ動画”で人気のボカロ楽曲をオリジナルアレンジでカバーしたアルバム“人のオンガクを笑うな!”をリリース。そのボカロ曲のカバーを歌うとき、山根万理奈は『山音まー』という人格設定になる。“人のオンガクを笑うな!”の中から“歌に形はないけれど”が始まり、紫に染まったステージにスポットライトが当たる。
マイクスタンドに向かい、指と指を重ね、まるで何かを祈っているかの様な山音まーの姿に自然と手拍子が起こる。
「君の事を守りたい」と歌う山音がスカートの裾をギュッと握る姿に思わず見惚れてしまっていた。深々とお辞儀をして、会場からは沢山の拍手が送られる。
「山音まー、山根万理奈、1人でツーマンライヴにようこそ!」で会場に笑いが起こり、ステージに華を!と進化するアイドルユニット“Cha Cha Cha 倶楽部”の5人を呼び込む。今回のステージは、4部構成となっており、第1部は、ボカロ曲でまとめた“山音まー編成”として始まった。
12歳~20歳の“Cha Cha Cha 倶楽部”メンバーが思い思いにバックダンサーとして踊り、バックコーラスとして歌う中、“メランコリニック”が始まる。
山音の手拍子に合わせ、会場も一体化となる手拍子で応援する。
Cha Cha Cha 倶楽部とのメンバーと共にポーズを決め、時折見せるあどけなさもまた魅力のひとつである。“きみがすき”、“シェイプアップ”と続き、ステージを縦横無尽に走り回り、マッスルポーズをとり、会場に笑いが生まれる。
山音本人の“自分も楽しむと会場も楽しんでもらえる”というスタンスが感じられる。

再度MCに入り、“わんわんお、にゃんにゃんお”の振付講座が始まり、「猫と犬が少ないぞー!」と山音が煽ると、会場内のファンがお隣同士、皆で楽しもう!と少し照れながらもそれぞれ犬や猫のポーズを取り始め、「ありがとうございます!」と応える笑顔の山音まー。
山音まーとCha Cha Cha 倶楽部メンバーが会場にサイン入りのカラーボールを投げ、第1部が終了。

今回未発表の新曲“STAR”がSEでフルコーラス流れ、第2部のスタート。
第2部は“山根万理奈編成”とされ、YouTubeで動画投稿を重ねていた山根万理奈として、アコースティックギター 石垣隆太氏と共に登場。
アルバム“ざっくばらん”収録曲が披露。
銀杏ボーイズの“夢で逢えたら”を完璧に自分のモノにしている山根に、アコースティックギターのアレンジが気持ちよく入ってくる。
この曲は、映画“魚介類 山岡マイコ”の主題歌となった事が発表された。
山根がアニソンの王道曲、岩崎良美の“タッチ”を続けて披露。
途中、歌詞が飛んでしまうというアクシデントもあったが、それを持ち前の明るさと歌唱力で切り抜け、また元のラインに戻す展開に夏の間重ねてきたライブで得た成長を物語っていた。
小学生の時から好きな曲として紹介された花*花の“ハナムケノハナタバ”のせつなさに吸い込まれて行き、エレファントカシマシの“笑顔の未来へ”では、スポットライトを浴びながら顔をくしゃくしゃにして歌う山根の裏声に皆、聴き入っていた。

MCでアコースティックギターの石垣氏の話となり、山根が「ガッキー」と紹介すると、会場からも「ガッキー!ガッキー!」とのコールが響く。
石垣氏は普段“ストライクカンパニー”というバンドを石垣島出身のメンバー3人組で結成しており、そのストライクカンパニーの楽曲から山根が選曲した“同じ月を見ている”を披露。
〜どこかに居る君を想って…そんな切ない歌詞に優しいアコーステックギターの音色が背中を押し、山根の声が更に切なさを増す。
「もう半分いったのかなー」とMCが入り、話題はレッドブルの話に。
緊張しがちな彼女がライヴ前にレッドブルを飲み、いい感じに緊張せずライヴが出来た事から、レッドブルを飲むといいライヴが出来る!というジンクスを少し照れながら話す山根の横で石垣氏がアコースティックギターからエレキギターへと持ち替え、ここから第3部がスタートする。
“山根万理奈バンド編成”と初の試みに笑顔の山根がメンバーを1人ずつ呼び込みながら紹介する。
デビューシングル“ジャンヌダルク”の楽曲提供をした“Hanasaru”の鹿嶋静氏と比嘉大祐氏が登場。
バイオリンの鹿嶋氏は山根のお姉ちゃん的存在であり、アコースティックギターの比嘉氏はステージで演奏するのが3年ぶりとの事。
「このステージに立っている事自体、感動していて、こうやって3年ぶりにステージに立とうと思った」と想いが込み上げて来たのか涙を見せる一幕もあった。
ベースには“THE BOOM”の山川浩正氏が参加。
ステージの上に沖縄出身者が多い事もあり「よく沖縄出身ですか?って聞かれるんですけど、山梨出身です」と会場に笑いを届けてくれた。
「3月から、このメンバーでレコーディングをしている」と言うだけあり、和やかな雰囲気が流れる。“ジャンヌダルク”を歌う強くも凛とした山根の姿をバラエティーに富みながらも心強い支えとなるメンバーのバックアップに乗せ、サビの部分を会場のファンが大合唱!照明でオレンジ色に染まったステージにも強さを感じる。未発表曲“生きてゆくこと”では、お姉ちゃん的存在の鹿嶋氏とベースの山川氏の深みのある掛け合いがあり、“逢いにゆくよ”では山根の今後の飛躍への期待が膨れる。10月3日から“はなまるマーケット”のエンディングテーマ曲として“STAR”が決まった事を報告。
山根の純粋さが伝わってくるような世界観広がるメロディに澄み渡る裏声が光り、笑顔が更に見ている側を引き込んでいく不思議な力を感じた。
“スタートライン”と初披露曲続き「今、ここに立っていられるのは、1番やりたかった事だけど、なかなか踏み出せなかった。でも、この曲に出会ってやりたいと思った」とライブを締めくくる“空な色”が始まる。
ステージから溢れる青色に会場が包まれる。

バックバンドのメンバーにも会場にも全ての人に愛される不思議な力がある山根に沢山の拍手が送られ、マイクを使わずに大きな声で「ありがとうございました!」と深々とお辞儀をし、ステージを去って行った。

アンコールの拍手が会場に鳴り響き、「まだまだ聴き足りないという事でよろしいでしょうか?」と山根が舞台に再登場。動画サイトに独りで投稿していた、初心に戻るような“SOLO弾き語り編成”が始まる。スポットライトを浴び、アコースティックギターを弾く山根の姿に、どこか力強さを感じる。
“あなたに”、“君を好きになったんだろう”、“smile”の3曲を披露し、「選ぶ道じゃ無く、選んだ道で何をするかだと思います。自分が悔い無い様に、とにかくやっていく。歌をやろうと思ったのは、私の歌でも誰かが元気になれると思うから。声が出なくなるまでずっと歌い続けていくので、これからも応援よろしくお願いします!」と自信に満ち溢れた山根の姿に会場全てから鳴り止まない拍手が送られた。

ステージが終わり、山根は会場出口に立っていた。
来てくれたファン1人1人に感謝の言葉を伝え、CD、グッズを購入してくれたファン1人1人の名前を聞き、色紙にサインをしている。
2時間半に渡るステージを終え、この小さな身体のどこにそんな体力が残っているのだろうかと思う程だ。

ファンを全て見送り、スタッフ1人1人に感謝の言葉をかける、笑顔の山根にインタビューを試みた。

―学生最後の夏休みでしたが、どんな夏休みでしたか?

「ライヴ、レコーディング、キャンペーンと初めての事も多く、バタバタしていましたが、あっという間の2ヶ月でした。実は、今日提出の課題があったんですが、何とか両立出来る様にと必死な毎日でしたが、とても充実した最高の夏休みであり、大切な時間でもありました。」

―やりたい事が沢山あると言っていましたが、特にこれがやりたいといった事はありますか?

「とにかく歌が好きで、沢山の人が『私の歌を好き』と言ってくれたから色んな事がしたいです。具体的に、これというものは考えていませんが、生身で全国に行きたい。地元の島根も大好きですが、とにかく人が好きで、これからも沢山の人に会いたいです。」

―最後に一言いただけますか?

「出会った全てにありがとう!と言いたいです。“歌ってHAPPY!”を合言葉にこれから頑張っていきます!」

全てのファンを魅了する山根の笑顔や、ひたむきさ、真っ直ぐな力強い瞳をこれからも追いかけていこうと思う。
現役大学生から次のステップへと踏み出そうとしている今、沢山のファンやスタッフに愛され、次なるステップへの助走は、十分にとれている。
期待の新人、山根万理奈の素顔は、誰もが引き付けられる不思議な力を持っていた。

[text by オオタニヒトミ]



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