H.I.P HAYASI INTERNATIONAL PROMOTION

LIVE REPORT

80KIDZ

TURBO TOWN”LIVE”TOUR 2012

2012.09,23 sun at 新木場STUDIO COAST
open 18:00 / start 19:00

光と影の交差の中に見えた乱反射。
80KIDZワンマンライブ@新木場STUDIO COAST

今日の東京は雨がパラついている。夜は気持ちいい風が吹く様になってきた。
新木場STUDIO COASTでは80KIDZのワンマンが始まろうとしていた。

本番直前、楽屋にてインタビューを試みた。


―今回のツアータイトルにもなった”TURBO TOWN”ですがCDが4月18日に出てレコ発ツアーまで5ヶ月が経っていますが、それに至った経緯を教えてください

JUN まずD.Jで…ツアーを全国25ヶ所位5月位から回り始めて、毎週末回って全国回り終わって…
Ali& 5月の頭くらいにD.Jツアーが終わって、最後にLIVEツアーをするという感じですね。D.Jツアーと違い、ライブはまた違ったお客さんが来るので凄く楽しみです。


―D.Jの時とライブの時の違いとは何かありますか?

JUN D.Jだったらやっぱ選曲なのかな?自分達以外の曲もかけるじゃないですか。踊る、踊らせるってのが主体だと思うんですけど、ライブになったら自分達の曲でも踊りづらいというか、そういうアップビートなアップテンポな曲ばかりでも無いし聴かせる曲もあったりとか、そういうD.Jでかけないような曲もやるのでまた全然違いますね。D.Jだと1時間半で、世界観は出すけど、その全曲80KIDZではないので…普通の、好きなトラックとかかけて楽しくやるって感じだけど、LIVEはLIVEで、80KIDZとして魅せるみたいな。そういうスタンスが…全然違いますね。


―好きなアーティストさんとかはいらっしゃいますか?

Ali& D.JだったらめっちゃマイナーなD.Jなんですけど、Ben UFOって人なんですけど、BOILER ROOMっていうイベントがあるんですけど、それのレジデントとかで…凄いマイナーな事言うから、これ以上言わない方が…(笑)
JUN 今度来るUNITに来る人…
Ali& あ、今度代官山Unitに来るBlawanとか、いわゆるU.Kベースミュージックだとか、そこら辺を派生しているものとかが凄い好きですね、最近。ハマりまくってますね!どハマりです!
JUN そんなハマってたんだ?
Ali& どハマりですけど、あんまりそんな80のD.J時はかけないですけどね。


―バンドだったら?

JUN バンドだったら…日本だったらコーネリアスがずっと好きで、インストじゃないけど、結構歌もあるけど、4人でやられてるじゃないですか。近いっていうか、スタイル的にね。全然かっこいいと思います、いつも。海外だと誰かな?
Ali& イブだとRADIO HEADとか好きですけど、視覚的な部分ではchemical~とかも好きですしいいですね。何でも好きですよ。


―そもそも、音楽を始めるきっかけになったのは?

Ali& U.K ROCKですね僕は。中1位の時blurとか、RADIO HEADとか、NIRVANAとか居たので、それで楽器を買いたいなって思いましたね。
JUN その人達、リフとか簡単で…ある意味凄い良かったです(笑)


―今回のツアーで行った事ない所というのは?

JUN D.Jだったらあるんですけど、LIVEだったら広島は初めてですね。
Ali& 広島に、いままでD.Jだけでしか行った事が無いんですけど、D.Jのお客さんって、アパレルや美容の人だったりと早い時間遊べない人達が多いんですよね。LIVEに来るお客さんだとD.Jだと夜中なので時間的に来にくいってのがあると思うのでD.Jで行く時と違う客層なのかなって、ちょっと色々新しい発見があるんじゃないかなって思うので凄く楽しみです。


―今回、最終日ではなくて、1発目に東京をもってきたのは、何か理由がありますか?

Ali& 今までは東京が最後だったので今回は逆に東京を最初にしようと思ったんですよね。
JUN 最初に東京で1発かまして、そのテンションでブチ上げて後の3ヶ所も行こうかと思います。


―CDを制作するにあたり「自分はこういうのをやりたい」といった衝突がありますか?

JUN 喧嘩ですね(笑)
Ali& 殴り合いも、喧嘩も…してないですね(笑)
JUN してないですね(笑)お互いデモを最初の段階でやって、まあそれを「この曲いいね」とか言うじゃないですか?「これもうちょっとこうしたらいい」とかつって、その後お互いスタジオ入って、データ交換してしてアレンジを深めてっていうか、詰めてく事によって、完成…に至る(笑)特に今回のアルバム、結構好きですね。好きにやっているのが出ている。あんまり変に考えないで。


―お二人で、喧嘩せず?(笑)

JUN 殴り合いです(笑)
Ali& 殴り合いです(笑)


―お二人は普段から仲がいいんですね?

JUN 普通に仲いいですね。趣味とか合うし。


―あまりお二人の情報が無いので、どこまで書いていいのかなって。

Ali& あ~全然書いて大丈夫ですよ?家も近いですし。
JUN 用事があれば、すぐ会える距離に居るし、用事が無ければ週末D.Jで会うし。打ち合わせとが無ければ、そんなにベタベタ会ったりはしないけど、逆に丁度いい距離感があったりしますね。


—ありがとうございます。最後に、このH.I.Pのライブレポートを見てくれる方々に一言いただけますか?

JUN インタビュー読んで興味持ってくれて、どこかでLIVE観に来てくれたら1番嬉しいですね。
Ali& LIVEは他のバンドより多くないんですよ、ウチ。D.Jとかもあるんで。LIVE観たいっていう人も、D.J観たいっていう人も来てくれたらいいし、来たら楽しいと思うので是非来てみて下さい。後、基本的にMCやらないですね。
だから、曲間もどんどん詰めていって、あんまり喋らないで。タイミングずらすと、ガっといけないので。まあでも、今日のお客さんはワンマンなので、普段から慣れてるんで大丈夫なんですけど、みんな、僕らのLIVE初めて観る時は、もう自分がいいように好き勝手に楽しんで下さいっていう感じで。


ーもう、自分のスタイルで、好きに?

Ali& もうもうもう。普通に踊ってくれててもいいし。全然みんなそれぞれ楽しんで下さいって感じ。僕らは何もレスポンスを求めないんで。
JUN 求めるでしょ、多少は(笑)たまに起きてますよ、モッシュ。
Ali& 自由なんで、フロアは。好きにしてもらって。なんか僕ね、こう皆の動きが揃っているのとか凄く嫌いなんですよ。もう、自分達で個々に楽しんで欲しいですね。


—お時間いただいてありがとうございます。ライブ、楽しみにしています。

80KIDZ ありがとうございます。

19時を少し過ぎた時、薄暗いステージが青いライトに包まれた。
その瞬間、初めての感覚と言っていいだろうか。前からのライティングは一切無く、完璧に後ろからまばゆい光が会場を包み、その光を背中から受けているからか表情が分からない。
どんな顔で演奏しているのか、どんな気持ちなのか、どんな事を思っているのか。
演奏中、完璧に顔を隠している訳では無いので薄らとは見えるのだが、映し出されたシルエットからベースとドラムのリズム隊が追加され4人の姿が見受けられる。視覚的には何と表現すべきだろう…例えば映画を生で見ているかの様な不思議な感覚。映画は映画館といった当たり前が当たり前じゃ無いというか彼らを表現するのに難しい言葉は要らないと思った。
セットリストを見ても今回のツアーのタイトルを見ても今年の4月に発売されたアルバム”TURBO TOWN”に収録されている曲がずらり並び、新たなロックファンをも取り込んだとされる”TURBO TOWN”の最中にJUNのギターが鳴らなくなるというアクシデントも出たが、それをモノともせず演奏は続き、それに応える沢山のオーディエンスの姿があった。


ふと会場を見渡すと、先程インタビュー時に言っていた「個々に楽しんで欲しい」という言葉がまさにこの会場では行われていた。
体を揺らし両手いっぱいに広げ全身で受け取り、その雰囲気に吸い込まれそうになるところでハードなツインギターが入り、シンセサイザーが入り、テルミンまでも折り込み、舞台演出からか4つの影が浮かび上がるというシーンもあり、その4つの大きな影の周りを囲む様に様々な連鎖反応が生まれ、エレクトロだのロックだのとジャンル分けをする時代もそろそろ終止符が打たれる気がしてならなかった。
いつもなら有り得ない少し多めのMCが聞けた事もあり、ファンにはたまらない一夜になった事だろう。
4人で肩を組み挨拶してステージを後にするメンバーにたくさんの拍手と声援が送られ、ここから”TURBO TOWN”の”LIVE”ツアーが始まった。

乱反射とは不規則な反射光の事であり、物体を見る事が出来るのは物体が光を乱反射するからである。
様々な光という名の音を散りばめられる様な乱反射が起こせるのは80KIDZの事なのかも知れない。

[TEXT by オオタニヒトミ ]
[PHOTO by 伊藤麻矢]



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