会場は急遽当日券が販売されたこともあり超満員。初日とあって、開幕を待ちきれないリピーターはもちろん、初めて見るという若い世代も大勢詰めかけました。会場の入り口にはリバーダンスの衣装とポスター、それに桜の花が飾られ、早速記念撮影スポットになっていました。

ステージの舞台セットはとてもシンプル。あの強烈なダンスと音楽が主役なのですから、当たり前かもしれません。そしてショーは、もちろ、「太陽を巡るリール」で始まりました。見事に構成された群舞と珍しいアイリッシュダンス、音楽のエッセンスが詰まった作品で、本当にオープニングにふさわしい華やかさ。一気に惹きこまれます。

続いて女性ソプラノの聖なる歌声、郷愁を誘うイーリアンパイプの音色、男性ダンサー陣による強靭なタップナンバー、躍動的で華麗なフラメンコなど、お馴染みの演目が続きますが、演出はより洗練され、ダンスはより激しく、タフで、速くなっているように感じられ、心地よい驚きが続きました。

休憩をはさんで第二部も凄い。ミュージカル映画の1場面のような「アメリカン・ウェイク」に始まって、黒人とアイリッシュが街角で出会ってタップ対決を始めるナンバーではタップの即興がたっぷり楽しめる演出に。アクロバティックな「ロシアン・ダービッシュ」の超絶的なダンスに驚嘆し、新作「アンナ・リヴィア」では女性ダンサー陣のタフで優雅なダンスに酔いしれる・・・もう、次から次へと、凄いというより“ヤバイ”感じです。

本当に、目の前で繰り広げられる演目ごとに、驚きとともにグイグイ惹きこまれます。音楽もミュージシャンそれぞれの即興が存分に盛り込まれて、とても楽しく大満足。全体的に以前に見た時よりメリハリがあるように感じ、強烈なインパクトがあり、信じられないことですが、完成度が高まったように思いました。

 

何より驚いたのは、ダンサーの気迫。それぞれの動き、スピード、気合い入っています!特に男性プリンシパルダンサーがソロで存分に見せる目にもとまらぬ高速タップ、「キャスリーン伯爵夫人」をはじめ、女性ダンサー陣のキビキビとして強さを感じさせる表現は新鮮で圧倒的です。

 

観客も最初は礼儀正しく鑑賞していましたが、ダンスと音楽に煽られて次第に拍手や手拍子、歓声が自然と上がるようになり、クライマックスではステージ上のダンサーやミュージシャンと一体となるような熱気に包まれました。そして最後、観客は総立ちに!割れんばかりの手拍子、歓声とともにフィナーレを迎えました。

 

初めてみる人を驚嘆させ、リピーターの期待もはるかに上回るパワーアップした内容。何度も見ているスタッフですが、こんなにヘトヘトになるまで興奮したのは久しぶり!まさに世界中にリピーターを続出させたリバーダンス、堂々の20周年記念公演。絶対見るべし。お見逃しなく!

TOTAL INFO:H.I.P.
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□招聘・企画制作:H.I.P. □後援:アイルランド大使館

□協力:ぴあ / イープラス / ローソンチケット

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