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LIVE REPORT

若旦那

LIFE IS MOUNTAIN TOUR 2013
馬鹿な頭を僕に返してくれ〜!!

2013.12.26 thu at TSUTAYA O-EAST
Open 18:00 / Start 19:00

「諦めることを諦めた!」ありのままの自分をさらけ出す
“男気番長”若旦那が魅せた渾身のツアーファイナル!!!!

2013年9月にリリースされた2ndソロアルバムを引っさげての、若旦那初のバンドツアー[LIFE IS MOUNTAIN TOUR 2013 馬鹿な頭を僕に返してくれ〜!!]は、福岡BEAT STATIONを皮切りに、神戸、名古屋各所を駆け巡り、ついに12月26日、東京TSUTAYA O-EASTでツアーファイナルを迎えた。

2011年のソロデビュー以来、グループとは一線を画した独自のスタイルが現代の若者の心を掴み、TSUTAYA O-EASTには、会場に詰めかけたファンが入り口付近までびっしり。お互いの肩がぶつかる距離で若旦那の登場を待つ。そしてステージまで手の届く距離、これが、若旦那のライブのキモであると言えるだろう。ファンとのやり取りを大切にする若旦那の願いが体現されているステージ。

定刻の19:00。スポットライトの中、金髪短髪の若旦那が、アコースティックギターを片手に登場。背中に、”バカヤロ”の文字入りの黒いパーカーを身に纏い、フリースタイルでスタート。静寂の中、「みんなと歌えるこの場所が俺の居場所なんだよ。」と若旦那の声とギターだけが響く。そして、「一緒にバカヤローになって帰ろうーー!!!!」と叫び、まずは軽快なスカのサウンドにのせて、タイトルチューンでもある『LIFE IS MOUNTAIN』を披露。「一人で登んじゃねえよ、山を。一緒に同じ景色を見ようぜ!誰も置いてかねえぞ!」という若旦那の熱気を帯びた言葉に、開始早々、タオルを振り回し、飛び跳ね、拳を天井に突き上げ、大合唱。その一体感に息を飲む。その勢いに乗って、誰もが耳にしたことがあるであろう、キャンディーズの往年のヒット曲『春一番』を若旦那仕様でロックに歌い上げる。若旦那が、”もうすぐ”と歌えば、”は〜るですね”とコール&レスポンスもばっちり。立て続けに『俺達の青春』『伝えたい事がこんなあるのに feat.JAYED Track by INFINITY16』『LOVERS feat.加藤ミリヤ/アカペラ RAP』など、過去の名曲も織り交ぜ披露。曲間のMCでは、真剣に語りかけていたかと思えば、不意打ちの言葉で会場を湧かせるなど、なんとも絶妙なブローをかます。そして、トレードマークのサングラスを外してマイクもオフ。ステージぎりぎりに立ち、ファンに語りかける。「今日来てくれた皆が一人一人強くなれますように、素直になれますように、でっかい夢見れますように、ちっちゃいことに感謝できるように、家族を大事にできますように、もうこれ以上傷つかねえように、必死に皆の心に向かって歌う事、俺はそれを、俺の幸せと呼ぶ!!!!」と叫ぶと、カラフルな照明とアップテンポのバンドに合わせ、『それを幸せと呼ぶ』を熱唱。続けざまに『渋谷の恋』『ロックスター』を披露。

野太い若旦那コール、黄色い若旦那コールが途切れる事なく上がる。”給水タイム”では、水を客席に振りまくファンサービス。熱気に満ちた会場の中「水飲めよ。」と気遣う若旦那に、「ウイー!!」と、さながら部活動のような体育会系のノリで返すファン。そして若旦那は、7キロ減量したことや、今日このステージに、足首に麻酔を打って立っている事を明かした。不調を微塵も感じさせない全力のライブ、そして、身を削ってでもステージに立ちたいという若旦那の殺気にも似た熱い思いが、いかに、このステージに賭けているかということが伝わってくる。

ライブ中盤、男汁だだ漏れの『I don’t wanna turn away〜男の十の条件〜』で若旦那節を発揮、続けて、真島昌利(ザ・クロマニョンズ)の書き下ろし曲『洗濯日和』さらに、『にわか雨ブルース』を披露。
そして、若旦那語録が炸裂。「ちょっとはバカヤローになったか?頭でいちいち考えんなよ。頭と心のスピードは違うから、心で感じろ。心で俺と向き合ってくれ。心で皆の熱さを感じてくれ。」「俺たちは、幸せな時は周りに感謝する。自分のやってきたことに感謝する。誇りに思う。調子悪い時、失敗した時、うまく行かない時、自分を責める、周りを責める。何かのせいにする。なんか都合良くねえか?ひっくるめて俺たちの人生だと思う。些細なちっちゃいことに舞い上がって、悲しんで、毎日毎日翻弄されて生きてる。悲しみ、苦しみ、お前の人生なら、感謝してリスペクトしてやろうぜ。嫌いな奴にも感謝。嫌なことにもリスペクト。
続く語りで噛むちょっとしたアクシデントも。すかさず、「リスペクト。俺の今の噛み、感謝。」と繰り出し、会場を爆笑の渦に巻き込む。「もっとうまく喋れるように頑張る。」と、飾らず言えてしまう若旦那は、最高に清々しく、カッコいい。更に、ファン達の「問題ない。」「そのまま。」という声には、ファンとの絆が見えた気がした。ここには、嘘偽りない、素直なやりとりがある。『SUITE』では、「ゆっくりな。ゆっくり、心と心を重ねていこう。」と音に乗せてメッセージを込めていく。『ひとりぼっち』では、「孤独を感じることがある。でも、ファンも顔を思い出す。一人じゃねえって思う。俺は無敵になれる。誰もひとりぼっちにさせねえよ。後悔したくねえからよ、俺は。気の聞いた言葉はいらねえ、そっと側にいてやる。
と語った。

ライブも佳境。ラストに向けて『何かひとつ』『欲しいものなら』を披露すると、ファンとの一体感も更に増していく。そして、2階の関係者席には、湘南乃風のメンバーの姿も。2階に注目するファンに、「俺をみろ(笑)」と一喝する若旦那。自身を支えてくれている仲間への感謝述べ、フジテレビ・関西テレビ系情報番組”Mr.サンデー”のエンディングテーマでもある、『俺が俺が〜世界中が敵になっても〜』を披露。バラードでは、若旦那の感情がダイレクトに伝わり、これぞ若旦那、というステージをみせてくれる。こみ上げる感情に、心が揺さぶられているのを感じ、自分自身驚く場面が何度もあった。
そしてとうとうラストチューン。「今日来てくれてありがとう!」と感謝を述べる若旦那。会場全体が肩を組み、『愛してる』を大合唱。タオルを高く高く投げ、熱い、熱い、熱い(!)ライブの本編は幕を閉じた。「ありがとう!」と感謝の思いを叫び、若旦那はゆっくりとステージ袖に消えていった。

若旦那が去ってすぐ、会場から上がる『あなたのために』の替え歌での”アンコールコール”。「旦那に逢って無敵になりましたー!」というファンからのメッセージに、「みんなに逢えて俺は無敵になりましたーーー!!!!」と返し、若旦那が再登場。アンコール曲、『守るべきもの』『青空』そして定番のラストソング『いのち〜桜の記憶〜』を熱唱し、「次会うまで必死で生きてろ!」と締めくくり、最後に3人のバンドメンバーを紹介し、熱気と感動に包まれツアーファイナルは終了した。

とにかく熱い。男が憧れる男らしさ、ということだけでは留まらない魅力が、若旦那にはある。日常のルールから解き放たれ、心の奥底にしまった本当の自分を素直に出せる場所、それがこの場所だと思った。心震えるライブを1度体感したら、きっと誰でもその魅力に開眼することだろう。若旦那は、曲全てに並々ならぬ思いを込めている。そして、心を全開にして、ぶつかってくる。グループの若旦那しか知らない、むしろ若旦那は初体験!という人でも、是非とも1度は行って欲しいと思えるライブである。鳥肌必至。そして、本番直前まで車椅子だったという若旦那。ただただ、そのまっすぐで熱い姿勢に頭が下がる。「なんかあったら戻ってこいよ!お前達には居場所がある!」若旦那のその言葉は、ファン一人一人に届いたことは間違いない。

[TEXT by RIE SUMI]
[PHOTOS by YUJI HONDA]



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