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LIVE REPORT

チームしゃちほこ

しゃちサマ2014 ~神々の祭り~

2014.08.28 thu 東京・日本武道館
open 17:30 / start 18:30

一万人の観客と”神々”を夢中にさせた!
笑いと涙のチームしゃちほこ初武道館公演!

8月29日、東京・日本武道館にてチームしゃちほこのワンマンライブ「しゃちサマ2014~神々の祭り~」が開催された。
 武道館という大きなステージを前に、場内は温かな祝福ムード。開演直前には、古代ギリシャ風の衣装に身を包んだ”店長”こと長谷川マネージャーが会場を練り歩いており、それを目撃した観客によるコールがいたる所で巻き起こっていた。

ライブは都市伝説風のVTRでスタート。「古代遺跡のモデルはチームしゃちほこである」という謎のメッセージの後、”神”に扮した竹内力が登場すると、この”暇を持て余した神々”によって、チームしゃちほこのメンバーは次々に古代ギリシャへとワープさせられてしまう。最後に残った秋本帆華は「あらま」となんとも”おっとり”なワープで、会場の笑いを誘っていた。
謎と笑いいっぱいのVTRで盛り上がったところで、overtureで一気にライブの空気を作り上げると、「しゃちほこいくぞ!オー!」と勢いよくステージへと飛び出した6人。まずは『エンジョイ人生』からライブスタート。すると、ステージ上部にはなんとギターを手にしたROLLYの姿が。ギターをかき鳴らし会場のボルテージを上げに上げ、颯爽とステージを去って行った。
そのまま勢いに乗って『OEOEO』『よろしく人類』を披露したところで、おなじみの自己紹介とこの日の意気込みなどを語っていく。伊藤千由李が「日本武道館ライブハウスへようこそー!」と、”あの名セリフ”っぽいけどなんだか惜しい挨拶で会場を和ませたかと思いきや、満員の会場を見た安藤ゆずが思わず感極まってしまう場面も。

『いいくらし』からライブを再開させると、爽快なギターサウンドが心地よい小出祐介(Base Ball Bear)作詞・作曲の『colors』、可愛らしさ全開の『大好きっ!』などを次々披露していく。曲中、ステージ左右に設置されたリフトにメンバーが乗り込み2階近くまで上昇するなど、大きな会場の隅々まで楽しませるような演出も。まだライブ前半だというのに、『でらディスコ』を歌い終える頃にはメンバーの額にキラリと汗が光っており、この公演にかける気合いと全力ぶりがうかがえた。

メンバーが舞台を去ると、しばらくして安藤が一人でステージ中央へ。「今日は安藤ゆずのソロコンサートにお越しいただきありがとうございます。」と茶目っ気たっぷりに挨拶すると、つづけて「せっかくここに立っているので……下手?上手?センター!」と、安藤・坂本・伊藤のニット”安藤ゆずとストロベリー・グッバイ・フォーエバー”による『私がセンター』を披露。サビの「ゆずも!」というコール部分がスクリーンにも映し出され、会場一体となってのゆずも!コールが巻き起こっていた。続いて秋本がソロ曲『おっとりガールの憂鬱』を歌い終えると、再び6人がステージに登場し『もーちょっと走れ!!!』、さらにアルバム『ひまつぶし』収録曲の『カントリーガール』を初披露した。

そろそろ終盤戦、ここからは怒濤のキラーチューン連発。『乙女受験戦争』『ザ・スターダスト・ボウリング』『ピザです』とライブの鉄板曲を立て続けに繰り出し、それに合わせてどんどんと大きくなる歓声。激しくなる振りコピ。武道館という大きな会場でも、温度がぐっと上がるのがわかるほど、激しい盛り上がりをみせていた。
更に、再びROLLYが登場すると『そこそこプレミアム』へ。ここではなんと秋本がワイヤーで宙に舞い、この大掛かりな演出には会場も大興奮。ふわふわと武道館に浮かぶ秋本は、”バン!バン!”とお茶目なジェスチャーで観客のハートを撃ち抜いていた。『トリプルセブン』『抱きしめてアンセム』を披露し、ライブ本編は終了。
しかし興奮冷めやらぬ観客から、間髪入れずアンコールが巻き起こる。しばらくするとスクリーンには再び”神”こと竹内力の姿が。神もこのライブに大満足の様子で「この感動をどうにか形に残さねば!」と、世界中のいたるところにしゃちほこメンバーを飛ばしていく。咲良はスフィンクス、伊藤はモヤイ像、そしてしゃちほこマークはナスカの地上絵……冒頭の「古代遺跡のモデルはチームしゃちほこである」という謎のメッセージはこういうことだったのか…。少々強引な答え合わせで会場が笑いと響めきに包まれたところで、6人が再びステージに登場。『勝手にハイブリッド』、初披露のバラード『明け星』を2曲続けて披露した。ここでROLLYがギリシャ人風の衣装で再々登場し、「夢はアメリカ!ワールドワイドに!次はマディソンスクエアガーデンでやってほしいね!」とメンバーに激励を贈った。

そして、MCでこの日のライブについての思いを、6人それぞれが語り出す。坂本は「武道館はこれまで2年連続でアイドルを見に来たことがあるけど、ここからの景色を見れると思っていなかった。」と涙を堪えながら感動を伝えた。咲良は「武道館に立ってるんですよね?夢見みたいで変な感じ。でも、武道館は通過点。私たちは進化し続けるのでついてきて下さい!」と力強く語り、伊藤は「もっとたくさん武道館でやりたいし、”しゃちほこってチケット倍率高いよね”、”チケット取るの大変だよね”って言われるくらい人気者になって戻ってきたい」と意気込む。安藤は涙を目に浮かべながら「このまま時間が止まっちゃえばいいのに…。でも、私たちはまだまだ上に登らなきゃいけない。これからもずっと恩返ししていきたい。」と。大黒は「今年の夏は怒られることが多くて、つらくて逃げ出したいこともあった。でもステージに立って皆の顔を見て、頑張らなきゃいけないと思った。」と涙ながらに想いを伝えた。そして
秋本は「自己評価高いと思われるかもしれないけど、ステージ上から客席を見ると、笑ってない顔がないんです。今日がきっかけで”そうだ名古屋に行こう!”と思ってくれたら嬉しいです。」と、おっとりながらも、最後はセンターとしてビシっと締めくくった。

そんな6人の気持ちををそのまま込めるように『マジ感謝』を歌うと、曲の最後には客席から6色の風船が飛ばされた。ファンからの”感謝”のサプライズに、メンバーは感激。そのまま最後の曲へ…と思いきや、スクリーンにはまたしても”神”が登場。来年1月3日、愛知県体育館で360度ステージでのワンマンライブ「鯱詣(しゃちもうで)」開催をサプライズ発表した。
ラストは彼女たちの最初の楽曲『ごぶれいしゃちほこデラックス』。ステージの端から端まで歩きながら、メンバー同士で手をつないだりハグをしたり、この空間をめいっぱい楽しみながらのパフォーマンス。こうして幸せいっぱいの”祭り”は幕を閉じた。

地元愛知・名古屋城下での路上ライブから活動をスタートさせたチームしゃちほこが、たどり着いた武道館という夢の舞台。順風満帆そうに見えるが、彼女たちなりの苦悩もあったことだろう。最後の挨拶で多くのメンバーが見せた涙が、それを物語っていた。
しかしそれ以上に、約2年4ヶ月で人はここまで成長できるのかという驚きと、それを良い意味でまったく感じさせない変わらぬ”しゃちほこらしさ”が、今回のライブを作り上げ大成功へと導いていた。ゆるく可愛く進化し続けるチームしゃちほこ。次はいったいどんな景色を見せてくれるのだろう。

[TEXT by reina hikasa]
[PHOTOS by SOSHI SETANI]



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