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LIVE REPORT

Free Your Mind

阿部真央 / アルカラ / back number

2013.05.04 sat at Zepp Tokyo
open 17:00 / start 18:00

多彩な顔ぶれが揃ったイベント「Free Your Mind」。
GWのお台場に2000人超が詰め掛けた!

5月4日晴天のお台場、2000人超が詰め掛けるZepp Tokyoで行われた「Free Your Mind」。出演陣はアルカラ、back number、阿部真央、そしてオープニングアクトを勤めるircleの4組。ライブハウスシーンから叩き上げのロックバンドから、極上のポップスバンド、気鋭の女性シンガーソングライターと多彩な顔ぶれが揃う一日となった。

ircle (Opening Act)

「ジャパニーズロックの救世主ircleです!よろしく!」そう言い放ったircleの激しくも美しい、正に一瞬一瞬に火花を散らすロックンロールの一撃から、この一日は始まる。声を力の限り振絞り、叫びににも似た歌を全身で歌うボーカルの河内。その歌に呼応し、自らも力の限り踊り狂いながら音を放っていく演奏陣。開始当初は前方のみ上がっていた腕の数も曲を重ねるごとに後方まで増えていく。
「蹴散らしてしまいな!当たり前のガードレールを」そう歌う彼らは何かと戦うようにオーディエンスと対峙し、知名度の目安では計れない、ライブの持つ魅力を知らしめる舞台であった。
ラストの曲はそれまでの疾走とはうって変わってバラード曲の「優」河内が「クッソ大切な曲をやろうと思います。」というこの曲は「大丈夫」と苦しいときも立ち上がり、それを糧に変える力を持っていると、優しくも強く語りかける。彼らの真摯で懸命に、もがくように全力で駆け抜けた25分だった。

アルカラ

そして、ロック界の奇行師アルカラの登場。転換中、ボーカルの稲村が拾い上げたペットボトルはircle河内の忘れ物「これircleの忘れ物なんですけど誰か届けてくれませんかー?」と客にちょっかいを出しつつ、和ませからの轟音インストでライブスタート。うねりを持ったアルカラの音が、待ちわびたオーディエンスを刺激し前方ではモッシュピットが作られる。3曲目の「チクショー」ではダイバーも出現!急激に沸点へと到達したフロアでは乱舞のオーディエンス。だが、一筋縄ではいかないこのアルカラというバンド。4曲目からは「カキツバタ832」「わっ、ダメだよ」「阿弥陀ワルツ」で奇妙さと妖しさでアルカラワールドに誘い込まれたフロアを、ニヤニヤとワクワクで満たしていく。
MCではircleを「王道のロックスター出(ボーカルが演奏が始まってから登場するパターン)」back numberを「不健康なバンド」阿部真央に対しては「俺は阿部真央を守ろうの会会長」と一通りいじった後、後半戦突入。ヒットナンバー2曲を繰り出しモッシュ、ダイブが多発。ラストは名曲「ミ・ラ・イ・ノ・オ・ト」でしめ。ライブでめまぐるしく縦横無尽の展開、喜怒哀楽を存分に撒き散らし、寄行師はステージを去って行った。

back number

続いてback number!ボーカル清水の歌から「半透明人間」でライブが幕を開けた。その瞬間満員のZepp TOKYOでは割れんばかりの歓声を上げたオーディエンスが一つになりジャンプ!「もっと来いよ!」とジェスチャーで煽る清水に応えフロアは温度を上げていく。この日の編成は6人。back number3人と、リードギター、アコースティックギター、キーボードを加えた強力な演奏陣は、力強くオーディエンスをリードしていく。
「僕と阿部さんとは恋愛の角度が似ている」とMCで語る清水。「だから、付き合ったらうまくいかないと思います。」と笑いを誘い、報われない歌が多いと話す。中盤の「stay with me」のアカペラの部分「どんなに誰かを思っていたって 報われるとは限らない」と歌い、この角度が多くの人の琴線に触れ、共感を呼ぶのかもしれない。
後半は勢いを再燃し、「踊ろうぜZepp!!」と清水のシャウトに応えもう一度フロアはジャンプ!「スーパースターになったら」では会場全体でシンガロング!攻めのセットリストでステージもフロアも汗だくで、心地よい切なさと、笑顔が沢山見られたライブだった。

阿部真央

そして、トリを飾るのはアコギ1本で登場の阿部真央。「じゃあ、何故」から始まった引き語りライブ。前3バンドの男臭いライブの後でも物怖じせず、自らの魅力を振りまいていく。時に甘い声で艶やかに歌うかと思えば、その声は時に引っかくように爪を立てる。大人と子供、幸福と寂しさの間で揺れる歌で会場を魅了していく。
MCでは素朴な一面も見せ、ircleとの秘話も語る。(ircleは同郷の先輩であり、初めて観に行ったライブがircleだった)次に出される新曲も披露するというサービスっぷり。「また病み病みな歌を作ってしまいました。」と話していたが、優しく胸をえぐる様に言葉を紡ぎ出して、聴く者の胸に心地よい痛みを残していく。
ラストではデビューのきっかけになったという曲「母の唄」を披露。「愛してます」と母への思いを歌い上げ、堂々この日のラストを締めくくった。告知では年内の引き語りツアーの開催も発表し、これからの成長も益々楽しみにさせるライブとなった。

[TEXT by ひで ]
[PHOTO by サトウシズカ]



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