H.I.P HAYASI INTERNATIONAL PROMOTION

LIVE REPORT

栄喜

IMAP IMAP

2012.06.02 sat at 東京キネマ倶楽部
Open 17:00 / Start 18:00

栄喜、ソロ活動再始動!
その歌声にSOLD OUTとなった会場が揺れた。

DETROXが突然の無期限活動休止を発表したのは、今年2012年4月18日の事だった。ソロ活動再開後、初ライブとなった今回のキネマ倶楽部のチケットはソールドアウト。
新生栄喜がどの様なステージングを見せてくれるのかと胸高鳴るファンでギュウギュウになった会場から「栄喜―!」と様々な声が聞こえる。
先に出てきたバンドのメンバーが思い思いにセッティングし、栄喜の登場。
全身黒のシャツ、パンツ、ブーツのシンプルながらにも184センチのすらりと伸びたシルエットに存在感をアピール。

この日のバンドメンバーの凄さを少しだけご紹介。

K-A-Z(Gt)
SADS、カイキゲッショクのギタリストであり、THE MAD CAPSULE MARKETSのサポートや黒夢のライブやレコーディングに参加。

Charlie Tanaka (Gt)
Sugizoのサポートや映画、アニメのサントラ、様々なCMに参加。

WU-CHY (B)
ROOTS、BATCAVEのベーシスト。映画のサントラや様々なミュージシャンのサポートとして参加。

宮脇”JOE”知史(Dr)
44MAGNUM、ZIGGYのドラマーであり、様々なミュージシャンのツアーやセッションに参加。

気が付けば栄喜だけでは無く、この日全員が黒一色であった。

“戦争反対”から始まり”We can be”と続くのだが、初っ端からこんなにとばして大丈夫?と思う位の会場のファンの勢いに栄喜の笑顔もチラリ。
「突然ソロでやる事になっちゃいましたけど、こんなに人が集まってくれるとは思わなくて次の会場小さくして失敗した」そんなMCにドっと笑いが起き、途中短いSEを挟むものの、ほぼNON STOPで突っ走る栄喜に負けじと会場は揺れ続ける。

「ここで懐かしい人を呼びます!」と、吉原淳平が登場。
ステージは更に黒一色となるが、この存在感を増したステージに光るフラッシュがあまりにもまぶしくて思わず何か映画のワンシーンを見ているかの様な感じなのだ。
栄喜のブログでも【IMAP IMAP ~久々に淳平とASID唄っちゃうよスペシャル~】とサブタイトルの事前告知があった通り、”Business”と”SOSUS”の2曲が選ばれ、サブステージへ続く階段に座り、歌う淳平を優しく見守る栄喜の姿があった。

アンコールでは、ステージ下手のサブステージに上り、華麗なるお辞儀を披露するものの、マイクのコードが短くて届かないというアクシデントもあり、会場は爆笑の渦に。
「ようこそ!鶯谷へ!」再度華麗なるお辞儀と共に新曲”愛を言葉で”の披露。

3回にも亘り続いたアンコールに応えてくれた栄喜にファンは大満足のイベントになった事に間違いないだろう。

あの頃の純粋なアツい想いや葛藤、疑問、目の前に立ちはばかる壁をまっすぐに歌詞と曲に乗せ代弁してくれる栄喜に向けられた目線や声援がまっすぐなものである事が分かったイベントであった。

そんな2時間NON STOPのライブを終えたばかりの栄喜にインタビュー

―ソロ活動開始からの初ライブ、終わってみてどうでしたか?
栄喜:久しぶりだったのでもう少しリハを重ねたかったですね。

―歌詞を覚えるのが苦手だと聞きますが、今日はどうでしたか?
栄喜:歌詞はね、これでも頑張ったんですけど…頭の方があまり良くないので…ダメだなぁ…覚えるのが苦手ですね。プロジェクターとかもあるんですけど、タッパがデカいじゃないですか。角度が凄くて思いっきり下見てる感じになっちゃうんですよ。だから自分の頭に全部入れて歌いたかったんですけど難しいですよね。

―確かに難しいですよね。
栄喜:でもそれじゃダメなんですけど、24曲位やって全部パっと覚えられるなら音楽以外の事やってましたね。大学行って違う人生歩んでいたと思います。

―そうなんですか!?
栄喜:そうそう!(笑)横道逸れて逸れて音楽の道へ行ったから。

―音楽をやったきっかけは何ですか?
栄喜:やれる事を探してたまたま中2の時に友達のお父さんがプロのギタリストで、その友達がThe Beatlesのファンだったんですよ。それでThe Beatlesのコピーバンドやり始めたのが最初かな?その時はドラムだったんですけどね。

―ドラムから入ったんですね。
栄喜:小学3年生位からずっとエレクトーンやってたのが最初か。

―エレクトーン!!多才ですね。最近はエレクトーン弾かないですか?
栄喜:最近は弾かないですね。今も持っていますけど。

―たまに弾きたくなったりしませんか?
栄喜:絵的にね(笑)だってエレクトーン弾いてるプロの人って誰も居ないじゃないですか。絵的にもおかしいだろうし(笑)

―ファンとしては栄喜さんのエレクトーン姿を見てみたいところです。
栄喜:弾きながら歌うって人も居ますけどね。チャンスがあったら考えてみます。

―曲を作る時は主にどこで作りますか?
栄喜:基本、外に出ないんですよね。家で曲ばかり作っていて。昔は外でばかり遊んでいたんですけど、ある時から全く出なくなっちゃって。自分がオタクになるなんて考えられなかったです(笑)DAITAと一緒に住んでいたので1日8時間位ギター弾くんですよ。遊びに行きたいけど相方が練習してたら遊びに行けないじゃないですか!隣でしぶしぶ歌ってみるんですけど…早く練習やめてくれないかな?とか思っていたんですけど、ここ10年くらいは音楽の楽しさも分かってきて、自分で作り始めてそれが完成するまでが楽しくて仕方ないですね。

―歌詞に込める想いというのは何かありますか?
栄喜:基本的に言いたい事は一緒なんですよね。ひとつのことが言いたいから、それを色んな角度から見て書いてますね。LOWで入ったとしても最終的には前向きになれる様な歌詞。希望とか夢を与えられるような…それを見て出口が見つけられる様な、そんな歌詞でありたいと思って書いていますね。

―恋愛の歌詞も沢山ありますよね。
栄喜:あまり書かないですよ?(笑)置き例えてみると実は恋愛の歌詞じゃなかったりするんですよね。自分が恋愛していないとなかなか書けないじゃないですか。例えば崖から自分が落とされそうな時に「俺、アイツの事が好き」って思わないじゃ無いですか。絶対ここから落ちたくない!必死につかまって落ちない様にしなきゃ!ってなると思うんですよ。恋愛より先に”生きる事”を考えるじゃないですか。そういう心境の時が多いから自然とそういう歌詞になってしまいますね。

―6月7日の目黒ステーションへの意気込みを聞かせてください。
栄喜:実は前に10DAYSやったんですね。その時に扇風機を買ったんですけど、それが届いたのが10DAYSが終わってからだったんです。

―10DAYSの為に扇風機買ったのに?
栄喜:そう(笑)だからやっとその扇風機も目標を達成出来る!という意味では、嬉しかったりしますね。業務用のデカいやつ買ったんですよ。凄く近いので一体感のあるライブハウスらしいライブがやれたらいいなと思います。

―今後の目標を聞きたいです。
栄喜:DETROXの時はアンダーグラウンドなものがやりたくて。でもソロでは皆に知ってもらえる聴いてもらえる様な音楽をやりたくて…対照的な感じの音楽をやっていきたいですね。

「どんなカタチになろうが栄喜についていくのは、その歌声があるから」
そうファンのひとりが言っていた。
これからの活動が楽しみである。

[TEXT by オオタニヒトミ]
[PHOTO by Yuji Honda]



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